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【裏窓から】メルマガ

2017年6月16日 (金曜日)

かき氷

メルマガを書くときにあれこれと思いつく予稿の中にはちょっとメモで日記にしておきたいようなものもある

 


父の日が近づいているのでそんなことを詠んだ句などが色々と気にかかった

 

かき氷を食べながら話をする光景と父とかき氷を食べるシーンが頭の中でドラマのように出来上がるのだが、よくよく思い起こしてみると、ぼくは父とかき氷など一度も食べたことなどなかった

 

----

 

一度、京都のレストランで食事をしたことがあって、ステーキを食べたことがあった

 

農家で、汚い作業服姿しか見たことのないぼくは、この人がナイフやフォークを持って食事などできるのだろうかと、身体中から血の気が引くほどに恐々として見守っていると、さささとエプロンをつけて何食わぬ顔でナイフとフォークを使いこなし、ステーキを食べはじめた

 

ぼくはたった1度だけつまりこの時だけ、父と向かい合って食事をした覚えがあるのだが、かき氷は食べたことがなかった

 

この話はボツにした話なのでここに書いておこう

 

 

かき氷

 

 

(6月号のメルマガから)

 

■ 巻頭言

 

衣替えが過ぎて梅雨入り宣言が出たころから、朝の通勤列車の様子や街の中のちょっとした風景にも変化が現れ始めて、少しずつ夏の暮らしの一コマが見えてきます。

 

 

 かき氷前髪切った顔同士  工藤 惠

 

若者たちもお年寄りも、ちょっとオシャレに髪を切る。

 

久しぶりに会った友だちと喫茶店で何を話しているのでしょうか。

 

梅雨の合間のぐぐっと気温が上昇した日、パッツンと切った前髪の涼しい風景が爽やかに浮かんできます。

 

イベントが目白押しで、少し早めにメルマガをお届けします。

 

🍀

 

■ あとがき

 

 匙なめて童楽しも夏氷 山口誓子

 

 

かき氷というのは、冷たい水をがぶがぶと飲むよりも、身体中をクールダウンするのに効果があるように思います。

 

おそらく氷が喉を通り抜けるときに頸骨付近の動脈や静脈を冷やしますので、その冷たさが全身にあっという間に行き渡るからでしょう。

 

むかしからかき氷はありますけど、もちろん、そんなことを考えながらかき氷を頬張るわけではありません。

 

近ごろは華やかな色に加えてトロピカルな味も増えて値段もお手頃ですし、甘味に気をつければ健康的で、子どもたちにも喜んでもらえるので重宝します。

 

 

2015年2月21日 (土曜日)

日差し長く雨水がすぎて二三日 【裏窓から・号外】

2月のなかごろに送ったメールマガジンに八田木枯の句を幾つか載せた。俳句のことをどこまでわかっているのか怪しいわたしがそんな大それたことをというような気持ちもあるが、読んでいる人の心をわたしからのパワー以上に揺さぶれるならそれでいいとも思っている。

 

❍❍❍❍❍❍❍❍❍

 

 

 

 この巻頭を書いているのは1月の暮れのことで、しとしとと降る雨がいつ雪に変わってもおかしくないようなお天気が続いています。

 

季節を先取る友人がロウバイの鮮やかな黄色い写真を送ってくれたり蕗のとうを見つけたと便りをくれて、まことに如月という時期は、ひたすら春を待つ人々のワクワクする息づかいを肌身に感じながら、季節が目まぐるしく変化する一瞬でもあります。

 

 このメールマガジンは1シーズンに3回発行します。目をこらして自然をみつめて、ある一瞬だけの素敵な話題をみなさまに届けたいとも思いますが、やはり、それが花が咲くとか実が成るというような話題となれば、あっという間にチャンスは過ぎ去っていますので、素早い変化を捉えるのは難しいです。

 

 やはり、メールマガジンには俊敏性よりも、しっかりした情報をじっくりと届ける役目も担って、おしゃれなファッションを毎週末に手頃な価格で販売するショップの広告のように、生活の一部としてメルマガを待っていただけるようになればいいな、と思ったりしています。

 

 そういえばメルマガの巻頭で取り上げる一句を待っていてくださる方に声をかけられたことがありました。今月は八田木枯の句をお届けします。

 

 落つばき眞新しきを踏みにけり   八田木枯

 

 

とんとんとやって来る春を歓ぶ一方で、冬をじっと受け止めている一句がありました。

 

 いつ来ても枯野にのこる汽笛の尾  八田木枯

 

 津市出身の俳人・八田木枯(はった こがらし)の句です。作者は昭和初期に津市に生まれ平成24年まで活躍した人で、この句は昭和63年ころの作品です。

 

 汽笛は紛れもなく汽車のもので、枯野は鈴鹿の山々を突き抜けてきた凩が吹きすさぶ伊勢平野のどこかでしょう。昭和から平成に変わりゆくころにはすでに蒸気機関車(汽車)は走っておらず、瞼に浮かべているのは昭和初期に枯野を走りゆく列車の姿であったのではないでしょか。

 

 粉雪を運んでくる冷たい凩も、やがて緑の麦畑の上を吹く優しい風となり、春には花を咲かせてくれます。

 

 八田木枯が、この短い句のなかで「いつ来ても」という言葉が持つ長い時間をさりげなく使っています。短い言葉であっても、この平野の凩の冷たさを感じながら暮らす人々の心が今の私たちにも伝わってきて共感を呼びます。

 

 もうすぐ春ですね。

 

 春を待つこころに鳥がゐてうごく  八田木枯

 

❍❍❍❍❍❍❍❍❍

 

わたしたちは、春を待っている。

 

▼日差し長く雨水がすぎて二三日 

 

午後のひとときに物干しに差し込む日差しが白く明るく輝いているのをつけて、そのときの時刻を確かめながら春を感じた。

バルセロナから

 

バルセロナから
2015年2月10日 (火)にLINEで届いた写真を見ながら、まだ寒い冬ではあるが、この時期に旅をしているのもひとつの幸運なのだと思う。

 

この先の未来、どのように社会が変化し技術が進歩を遂げるかは全く想像域を超えている。30年前に私たち夫婦が二人で旅をしたパリもすでに歴史の中だ。あのころよりも格段に向上したジェット機で地球を横切れば半分くらいの時間で日本から現地まで一気に飛べる。それが当たり前で大昔からだったようなくらい常識化されている。

 

9日から19日まで(日本時間)の旅を終えて新しい生活が始まっている。幾つかのハプニングがあった話も断片的に聞いた。お話を面白おかしく聞けるレベルでよかったよかった。

 

三月は異動。四月は選挙で大忙し。春がざわめくのがこんなに嬉しいのは久しぶりのことだ。

2014年8月18日 (月曜日)

夏もそろそろ  ─ お盆篇

8月7日が立秋。少しは秋めいてきたでしょうか、なんて考えておりましたら…

 

その数日後、10日に台風11号が四国に上陸し、三重県にも大雨特別警報が発令されました。みなさまの市町も騒然となったのではないでしょうか。

 

数十年に一度とされるこの大雨特別警報が全国ニュースで流れたために、あちらこちらの友人知人から電子メールが舞い込む夜となりました。

 

11日の早朝、丑三つ時のころには今年最大の満月(スーパームーン)が見られました。空を見上げるのに大忙しな日々を過ごしています。

 

そして、8月20日の「ライトダウン・みえ」では上弦の月が迎えてくれます。このごろは、夕涼みといって団扇片手に外で夜空を見上げたりすることも少なくなりました。

 

 

 

ちょうど今、お盆のころはなおさら、ちょうちんを片手に地元地区の盆踊りに出かけたりしたころが懐かしくなります。

 

 算術の少年しのび泣けり夏  西東三鬼

 

お盆が過ぎると一気に秋めいてきます。夏休みも終わりに近づき、図画工作などを大慌てで仕上げた夏休みの思い出があります。

 

 欠伸して鳴る頬骨や秋の風  内田百閒

 

 ひぐらしや熊野へしづむ山幾重  水原秋櫻子

 

そして夏休みが終われば、本格的な秋へと季節は移ってゆくのですね。

 

 

先月のメルマガで、8月20日の「ライトダウン・みえ2014」を紹介で「深夜になってから東の空に三日月がでます」と書きましたところ、読者のNさんから「三日月ではなく上弦の月ですね」とメールいただきました。

 

うっかりしておりました。ご指摘どうもありがとうございます。

 

というわけで、巻頭ではしっかりと「上弦の月」と書きましたが、秋はやはりお月見がいいですね。

 

月見にはお団子も大切です。我が家では、米粉で作る丸い団子を「おころ」と呼んでいます。この団子を供えて風流に月見をした覚えはほとんど無いのですが、とても大好きなおやつでした。

 

 月がいつしかあかるくなればきりぎりす  種田山頭火

 

来月お届けするメルマガは中秋の名月のころかなと思ったりしております。

 

---
(8月17日発行のメルマガ)

2013年8月 7日 (水曜日)

風の涼しさ ─ 立秋篇

┘┘
┘┛はじめに
猛暑が続いていますが、風が吹けばまんざらでもないなと感じることがあります。
住宅密集地ではなかなかそうも行きませんが、今の季節、稲が穂を垂らす水田などがある集落などなら、風のおかげで真夏でも冷房のお世話にはならずに暮らしていけます。
 ふうりんにかぜがことばをおしえてる  出口優樹・御薗村(当時)
これは「第9回・風の一句」の中学生の部・最優秀作品です。

 

風は、温度を下げて涼しくするだけでなく、そこで暮らす人たちに工夫をするヒントを与え、心にゆとりもくれました。このとき中学生だった子も今は 20代の半ばになっていましょう。この子が見た風鈴も今は実用的な緑のカーテンに変化しつつあるかもしれません。近年の猛暑にあって、音の風情を楽しむことは実用的ではないと考える人が増えたのでしょうか。
 
立秋も過ぎましたが、まだまだ暑い日がありましょう。そこは何とかひと工夫をして乗り切りたいものです。

 

 
┘┘
┘┛あとがき
このメルマガがみなさまのお手元に届くのはお盆の頃かな、と思います。
 風の来て明日刈る稲のうねりかな  水野年子
これも風の一句からお借りしました。
お盆が来ると、夏の盛りが過ぎてゆくのだな、としみじみ感じます。
 
稲刈りが始まって、野焼きの煙が漂って、カナカナが鳴き出せば、夏休みがもうすぐ終わるのだなと思い、終わってしまう夏休みを悲しんだ昔の記憶が蘇ります。
でもその先には美味しい季節が待っています。旬のある暮らしに感謝したいです。

2013年1月 2日 (水曜日)

うけつぐもの

■■ はじめに

新しい年が始まりました。
いかがなお正月をお過ごしになったでしょうか。

冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし。

元旦の朝に若水を汲みに行く井戸やもち米を蒸す竃が残っているご家庭は、ほとんど姿を消してしまったのではないでしょうか。お正月が来るたびに、雑煮の餅が味気なくなっていくのを感じます。

子どものころはまんまるに丸めた手のひらサイズのお餅を具だくさんの味噌味で食べたものですが、杵や臼が家からなくなってしまったことで、つきたてのお餅を丸めることもなくなり、お雑煮用に丸いお餅を少し作るほかは、四角に切った餅のほうがポピュラーになってきました。

伊勢平野は、お米に恵まれたこともあって、かき餅やあられの文化が浸透していて、これを炭の火鉢で焼いてお茶漬けにして食べるという味わい方もあります。

直に火を使わず電気による暖房や煮炊きが当たり前になっていく時代へとゆっくり変化する環境ですが、忘れられていく味というものもあるのだな、と思いながらお正月のお餅を食べました。

今年は、我が家の定番・西京味噌(白味噌)のお雑煮のほかに、よその地方の真似をして吸い物ふうの汁に焼餅を入れて食べてみました。異郷へ旅をしている様な気分を少しだけ味わいました。

このメルマガがお手もとに届くころは、寒さもいよいよ厳しくなっていることでしょう。二十四節気の暦をもう二三枚めくれば季節が変わります。もうひと頑張りですね。

■■ あとがき

Facebook や Twitter の情報拡散機能を利用して、様々な行政部門からイベント情報や事業PR、活動報告などが発信されていく時代になってきました。メールマガジンはすっかり時代の置物のようになってしまいそうです。

それは、印刷された書籍や昔ながらの分厚い辞書が、電子ツールによって入れ替わってしまうのではないかと心配したときの不安にも似ています。

 

 

 

しかし、書籍は消えてしまう運命ではありませんでした。インクの匂いのする紙を一枚一枚捲って、活字を確かめることの喜びや味わいの深さを愉しむ人がいる限り、便利で合理的な電子の波にも待ったが掛かっているみたいです。

 

 

 

確かに、メールマガジンは素早い動きには追いついて行けません。これを書き始めてから配信をするまでに一週間以上を要してしまうこともありますから。

 

 

では、スローな時代に、スローな暮らしをしている人が読む「マガジン」とはどうあればいいのでしょうか。思索するときが増えつつあります。

 

 

 

読者のみなさまからもご意見やご提案をお待ちします。

2012年5月16日 (水曜日)

怖くないやさしいエネルギーに巡りあう

 

大型連休が終わるころ、遅れ気味であったサクラや梅前線も北海道に到達したようです。初夏を迎えて鮮やかな色や甘い香りを誇らしげに漂わすツツジや藤の花が盛りです。・・・・と書いている間もなく夏は、早足にやってくるのでしょう。あと1ヶ月もすれば、伊勢湾岸を南北に走る列車の車窓はこがね色の麦畑と青々と育つ稲田とのコラボレーションに変化してゆきます。

 

環境活動のイベント情報には、夏の講座が満載です。とりわけ、一番身近なところでは「金環日食」の話ではないでしょうか。「どうぞ、お見逃しなく」という案内が活気を帯びてきました。

 

ときは、5月21日。前回は沖縄などで1987年9月23日に観測したのが最後で、次の機会は、2030年6月1日に北海道まで行かねばなりません。18年先のことになります。さてさて、お天気はいかがなものか、と心配をしますが、こればかりはどうにもなりません。

 

これを機会に環境活動のイベントに眼を向けてみる。すると、ふだん知らないことの中に愉しいことがたくさんあることに気付く。そこでこれらの活動を通じて暮らしと自然とのつながりを再認識して、森や空や水に感謝をする気持ちが育ってゆけば、きっと、怖くないやさしいエネルギーに巡り会えることになるだろうし、暮らしにもゆとりが出てくると、そう願ってこの仕事を続けている。

 

●●

 

編集原稿は、発行の前月末ころにイベントなどの主催者のみなさんが届けてくれるのですが、編集に取りかかりますのは毎月10日を過ぎるころからになります。今回の記事の中に「樹木医の視点で木を観てみよう」(上野森林公園)というものがありましたが、〆切が5月中旬で、応募者が多数であったこともあり、このメルマガが発行される前に満員になっていたようです。

 

メルマガでは、県政だよりやホームページよりもいくらか柔軟に情報をお届けしたいと考えていますので、空席のようすなども掲載できたらいいなと思っています。読者のみなさんも気兼ねなくイベントの空席情報を電話やメールでお尋ねください。もしかしたら、最新情報にも書けないようなキャンセルなどがあるかもしれません。

2012年1月16日 (月曜日)

木枯らしのゆくところ

●●
●● 巻頭言
●●

 

去年の暮れのメルマガで反射式の赤外線ストーブのことを書きましたが、そんなに売れるものか半信半疑でした。ところが、年末に訪ねた家庭では、 どこもこの赤外線式のストーブが赤々と燃えていて、焼き芋をしながらおせちの豆を煮込んでいました。

 

薪ストーブの話も書きました。友人宅の庭には木の切株がゴロゴロとしていて冬の間は暖炉の火が絶えないのだ、という話です。100万円近くするストーブでありながら予想以上のブームを巻き起こし、新聞やTVでも話題になるなんて、少し驚きです。

 

……ということは、自然エネルギーや電気自動車のブームもある日突然やってくるのでしょうか。

 

電気自動車(EV)のCMは、車のイメージから変わって、オシャレな日用品の感覚です。数年後には、ちょっとそのへんまで出かけるときは誰もが オシャレなEVで行く時代が来るのでしょう。家を新築するときは、EV用充電スタンドが標準装備になるのも近い未来です。

 

新年にこんな夢を考えるのはとても楽しいです。目標に向かってみんなが力を合わせて暮らしのスタイルを変えていけたらいいな、と思います。

 

●●
●● あとがき
●●

 

凧もあげないしコマもまわして遊ばないお正月が過ぎてしまって寒の入りとなりました。いよいよ本格的な冬の到来です。

 

お正月に少しサイズアップしたお腹の周りを気にしながら、魚の丸干しを食べていますと、伊勢平野や紀州の人たちが昔から愛してきた魚文化をしみ じみと感じることがあります。

 

 木がらしや目刺にのこる海のいろ芥川龍之介

 

 海に出て木枯帰るところなし山口誓子

 

芥川龍之介の俳句には幾つも木枯らしが出てきます。一気に吹き抜ける儚い風が彼は好きだったのでしょうか。

 

木枯らしで思い浮かぶもう一句は、三重県ゆかりの俳人・山口誓子が詠んだ木枯らしで、これは鈴鹿山脈から吹き降ろす強くて冷たい北風でした。三重県の人なら誰でも理解できる風は、海に出て伊勢湾を吹き抜けてゆきます。

 

巻頭でEVのことに触れましたが、これからの電気を作り出すために洋上風力発電が注目を浴びています。青山高原には40機を超える発電施設がありますが、その調子で海の上にも電気を起こす設備を作ってしまえば、当県は屈指の自然エネルギー活用王国になれますね。

 

伊勢湾へと吹いてゆく風にはものすごいパワーが隠れていて、これを海上へ捨ててしまうのはもったいないので、上手に利用すれば夢ではない?かも 知れません。

2011年9月15日 (木曜日)

森を考える 9月

巻頭言

 

台風12号の被害に遭われた皆さまに心からお見舞いを申し上げますと共に一刻も早い復旧をお祈りいたします。

 

9月になってちょうど台風12号が去ってゆく日曜日からこのメルマガを書き始めましたが、引っ切り無しに電話が鳴り、雨も降りやみませんでしたので、県内の様子がとても気になっていました。そのあと台風が遠ざかってから、各地の被害状況が時々刻々と報道され、惨事の大きさの実態が明らかになってきています。

 

災害に遭遇された方々の復旧具合が気がかりです。事態が一段落しても、生活が元に戻り気持ちが落ち着くまでには相当の時間を要するだろうと思います。そんななか、災害ボランティア支援で活動をしている皆さんのアクションの素早さには敬意を表します。

 

このようなことが起こるたびに人類は多くのことを反省し、ひとつひとつを見直し改め、新しい道を切り拓いてきました。もう二度と起こさないようにと努めてきました。文明の進化の歴史を辿っても、人間の知恵と欲望が縺れ合いながら輝かしい実績を残しています。これからもみんなで力を結集させて頑張っていきたいですね。

 

◆------------------

 

あとがき

 

今月号も森林に関わる記事や情報をたくさん掲載しました。

 

森の話を書きだすと、星野道夫さんの「森へ-たくさんのふしぎ傑作集-」という本を思い出します。福音館書店から出版している本で星野道夫さんの文と写真で構成されています。(1365円)

 

この本をパラパラとめくると、たくさんの「ふしぎ」に出会えます。星野道夫の視線は、私たちを森へと、森の奥へと誘いこんでゆく。巨木の合間を縫って森の奥へと踏み込めば、想像もしていない景色が次々と飛び込んでくる。果てしない時間が過ぎた足跡を目前にして出会った不思議は、呼吸をしているような森の自然の姿であり、揺るぎない生命力だった。

 

初めて読んだときに私はこのような感想を書き残しました。何度読んでも、誰に読んでもらっても、いつもこんな風に森を感じていたいです。大きな自然災害の後ですから、山や森林のニュースが目を惹きます。私たちはもっと「ふしぎ」とトコトン付き合わねばならないのだ、と暗示を受けているのかもしれません。

2011年7月11日 (月曜日)

ふみづき ─ 7月に考える

■巻頭言

 

 学生時代に情報処理方式関連の講義でコンピューター言語の話になったときに脱線して先生が「辞書は読むものなんだよ。大言海という辞書があってこれは引くのではなく読むモノなんだ」と仰っいまして、そのときはチンプンカンプンでどのような点に深みがあるんかさえわからなかったのですが、このごろになってその重みらしきものを少し感じることができるようになりました。

 

 先生のその言葉に出てくる「大言海」という辞書を編纂したのが大槻文彦博士で、とんでもない偉い先生だったのだと後で知り、若き時代の学への対峙の浅はかさを反省したのです。

 

 七月が「ふみ月」と呼ばれる理由を、「稲穂がふくらむという意味の<穂ふむ月>が転じて<ふむつき>になりそれがのちに<ふみつき>になった」と、その大槻博士は書いてられます。

 

 今年は梅雨の入りが1週間ほど早くて、その分七夕様のころには明けてしまいました。にもかかわらず七夕祭りの夜には例年に背くことなく雨模様で、たくさんのみなさんが短冊に捧げた願いも厚い雲の下での祈りとなったわけです。

 

 しかしながら、梅雨が明けましたら瞬く間に暑さは本格的になり、稲穂ももうすぐ顔を出すのだろうと思います。ちょうどこのメルマガを書き始めた7月10日の朝、県庁のケヤキの脇の石段でセミの声を聞きました。時雨となって降るほどではなかったものの、このケヤキの木陰にセミ時雨の日々が来るのは間近だと感じます。

 

 蛇足ですが、七月を英語では、July といいます。これはジュリアス・シーザーの誕生が7月で、その偉業をたたえたものだということを知りました。海外では人物にちなむ暦の名称も私たちの国では稲穂にまつわり、ここでも日本人の生活文化には大きく農作文化が関わっていることを知らされたのでした。

 

--

 

■後記

 

 空調のない休日の職場でメルマガの編集をしながら、ふと暑さのことを振り返ってしまいました。

 

 もう遥か三十年以上も昔に受験や卒業の勉強に明け暮れた時期がありました。それが幸か不幸か同級生よりもちょっとばかり長く続いてしまったせいで、暑い夏に泳ぎに行ったり山に出掛けたりするという青春の明るいページが友人たちよりも少ないのです。七月といえば夏休みの真っ最中で、分厚い教科書のことはすっかり忘れてぼんやりとできるまたとない貴重な季節なのでしょうが、冷房も無く風呂も無い下宿に篭っているか、大学の研究室の一角に簡易的に寝泊りしたりして、甚だ汚くみすぼらしい生活をしたことばかりを思い出してしまいました。

 

 今年は節電の呼びかけが例年以上なので、冷房装置の電源を切って夜を過ごす人々が増えて、個人的には仲間ができて非常に喜んでいます。三十年前にはクーラーのある下宿などは間違いなく一軒も無かったので、どこもかしこも窓を開け放ち、隣部屋の女子大生さんでさえも、みなさんが夜どおし窓を開けっ放しで寝ていた時代でした。

 

 各人が熱を放出しないため、外の空気は意外にも涼しかったようです。調べてみると電力消費量は(1970年代から)三十余年にウナギのぼりの傾向で、3倍ほどの電気を各家庭で使用するようになりました。
 参考サイト 

 

 電力消費の数値は即ち発熱量と言い換えてもまんざら過言ではないので、もしも三十年のタイムスリップができてあのころの人々が現代に瞬間移動できたならば、私たちの暮らしに触れてみて、電熱器を抱いて暮らしているようなものだ、と感じるかもしれません。

 

 豊かさに満足することはある種の麻薬のようなもので、しかも、ヒステリシスを伴うのでなかなか昔には戻せません。節電以外にも目を向けようという世の中の動きもあるのですから、生活スタイルを思い切って見直してみるのが一番でしょう。エアコンを停めれば大気は相乗的に涼しくなり、効果は大きいと睨んでいます。やってみませんか。

2011年5月12日 (木曜日)

一次産業とはなんだったのか ─ メルマガ「編集後記」から

▼大型連休が過ぎ去って俄かに陽射しが強くなったかなと感じたみなさんも多いのではないでしょうか。5月6日は立夏。暦の上では夏を迎えたことになります。

▼今の暦で4月末に江戸を旅立った松尾芭蕉は、ちょうど今ごろは日光街道を北へと向かいつつありまして、田一枚植て立去る柳かな、という句を遊行
柳の前で残したのが元禄2年(1689年)の4月20日(新暦6月7日)だったといいますから、このメルマガが配信される5月中旬ころには芭蕉の時代の
「みちのく」ではまだ田植えが始まる数週間前だったのかもしれません。

▼レジャーランドで遊び、テレビやネットのメディアを愉しみ、音楽で癒され、物質・情報文化のなかに埋もれて暮らしながらも、地産池消な暮らしを
始めることで改めて気付いたことがひとつあります。それは、私たちは第一次産業抜きで暮らしてゆけないという当たり前のことでした。

▼「一次」という言葉は時系列的に古くなってゆくもののイメージがありますが、実はこれからの時代に必要不可欠で、これからの産業の中でとても重
要な文化なのではないかと感じます。もしも、大きな天災から復興するパワーが何処からか生まれてくるとするならば、それは自然と密接に関わっているモノが
芽生えさせるのだろう、というようなことを近ごろよく思います。

目には青葉山ほととぎす初鰹 山口素堂

▼旬を知り、旬を食べる。これも環境を見つめなおす立派な活動ですね。

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