かき氷
メルマガを書くときにあれこれと思いつく予稿の中にはちょっとメモで日記にしておきたいようなものもある
父の日が近づいているのでそんなことを詠んだ句などが色々と気にかかった
かき氷を食べながら話をする光景と父とかき氷を食べるシーンが頭の中でドラマのように出来上がるのだが、よくよく思い起こしてみると、ぼくは父とかき氷など一度も食べたことなどなかった
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一度、京都のレストランで食事をしたことがあって、ステーキを食べたことがあった
農家で、汚い作業服姿しか見たことのないぼくは、この人がナイフやフォークを持って食事などできるのだろうかと、身体中から血の気が引くほどに恐々として見守っていると、さささとエプロンをつけて何食わぬ顔でナイフとフォークを使いこなし、ステーキを食べはじめた
ぼくはたった1度だけつまりこの時だけ、父と向かい合って食事をした覚えがあるのだが、かき氷は食べたことがなかった
この話はボツにした話なのでここに書いておこう
(6月号のメルマガから)
■ 巻頭言
衣替えが過ぎて梅雨入り宣言が出たころから、朝の通勤列車の様子や街の中のちょっとした風景にも変化が現れ始めて、少しずつ夏の暮らしの一コマが見えてきます。
かき氷前髪切った顔同士 工藤 惠
若者たちもお年寄りも、ちょっとオシャレに髪を切る。
久しぶりに会った友だちと喫茶店で何を話しているのでしょうか。
梅雨の合間のぐぐっと気温が上昇した日、パッツンと切った前髪の涼しい風景が爽やかに浮かんできます。
イベントが目白押しで、少し早めにメルマガをお届けします。
🍀
■ あとがき
匙なめて童楽しも夏氷 山口誓子
かき氷というのは、冷たい水をがぶがぶと飲むよりも、身体中をクールダウンするのに効果があるように思います。
おそらく氷が喉を通り抜けるときに頸骨付近の動脈や静脈を冷やしますので、その冷たさが全身にあっという間に行き渡るからでしょう。
むかしからかき氷はありますけど、もちろん、そんなことを考えながらかき氷を頬張るわけではありません。
近ごろは華やかな色に加えてトロピカルな味も増えて値段もお手頃ですし、甘味に気をつければ健康的で、子どもたちにも喜んでもらえるので重宝します。
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