6月12日、13日 雨降り
雨は容赦な降り続いて、京葉線が地上に出てしばらく走ると、臨海都市風の殺伐とした風景と変化しながら、雨粒も一段と大きくなってきたでした。
夜行バスが山梨から国分寺あたりを走っているときに夜が明け始め、道路が少し乾いていたのでホッとしたのだが、都心に近づくとそれも裏切られた。
早々に雨の覚悟はしていたのだし、台風の風が吹くわけではないので、荒れないことだけが慰めであったのだ。しかし、実はこの雨こそが私たちにラッキーを呼んだのだった。
写真の通り駐車場に車はない。おそらくハイシーズンには溢れるほどに車が止まるのだろう。吐き出される人々は一箇所に集中する。どんな状況になるのかは明らかなのであるが、雨のディズニーランド&シーには混雑はなかった。
ほとんどのアトラクションに20分程度の待ち時間で入れたのだし、レストランも休日の郊外のショッピングセンター程度の混み具合だった。
再び行くチャンスが有るならば、小雨の降ったり止んだりするような日がいい。パレードの時には雲が切れて、歓びが2倍になった。
☆同じようなことを(その1)でも書いてます。よほど、人が少なかったことが嬉しかったみたい。
6月11日の夜行バスに乗って、12日と13日に東京ディズニーランド&シーに行ってきた。
2,3日前になって突然太平洋上に出現した台風3号は、紀伊半島に向かってのろのろと北上し始めて、随分と私たち家族をやきもきさせた。一時はバスもホテルもキャンセルするという案も出たほどであった。
通常価格ならお一人様2万円以上というホテルを7千円余りで予約できたし、そのセットには3300円のバイキングの朝食も付いているということで、是が非でも行きたかったから、キャンセルの案は消えたのだが、もしもキャンセルをしていたらもっと悲しく残念な結果なっていただろうから、その時点で私たちに幸運の女神がついていたことになる。
台風は、あとから考えれば筋書きだったかのように、本州には上陸することもなく紀伊半島の南のほうでウロウロしていたらしい。私たちは心配をしながらも11日の夜に家を出てからの天気状況を気にかけるのはやめてしまったので、その後の台風がどうなったのかは知らない。
やきもきしたけど、最高に楽しかった。それが結論である。
台風なんかが来てくれたおかげで強烈に記憶に残る思い出となったし、何よりも雨男としての私の強い吸引力も証明されたわけだ。
雨は2日間とも降り続いた。そのおかげでアトラクションやレストランでの混雑がほとんどなかった。普通の遊園地の日曜日くらいの混雑だったと思えばいいくらいだったのです。
ベンチで囁き合うカップルの男の子が「雨で嫌だなーと思ったけど、少し濡れたくらいで、それで雨は嫌だと思っただけで、それ以外は全部良かったね、待ち時間は短かったし、涼しかったし、でも、パレードは雨が止んで見れたし」と話していた。
肩寄せあって囁き合っていた二人のあの言葉のとおりでした。また行くときは降ったり止んだりの小降りの日がいいかもしれないなんて、今になって思ってしまうほど。
ラーメンを食べたら家に帰るだけだ。
KK省のF君と夕食をして、久しぶりの夜を過ごした。
3日目は、帰るだけだ。
ムスメが朱鷺メッセに無料の展望台があることを発見したので寄ってから帰ることにした。
展望台から一生懸命に佐渡を見る。
昔、知床峠から北方領土を見つめていたツマの姿を思い出す。
二人は、親子なのだ。同じDNA。
新潟は期待以上に素晴らしかった。
ひたすら、家に向かって走る。
さほど眠くもないけど、PAに止まってみる。
ベンチに寝転がったら青空が見えた。
木陰で居眠りをすることにした。
気温はそれほど快適な数値を示していないのだろうが、これほどまでに贅沢で緩やかな昼寝は、現代社会ではとても貴重だ。
これを基調にしてしまった社会構造に少し怒りを覚える。
しかし、それももはや私の言及することではない。
卒業したあくる年に東北に出かけた。
福島に行き、あの人に会って帰ってきた。
その帰りに、塩原温泉を通ってきたのを記憶している。
大内宿の近くに湯野上温泉というところがある。
河原に露天風呂があって、ツーリングにたびに何度も立ち寄っている。
そこで、今回の旅では、渓谷の橋の上から河原を見下ろしてみた。
しかし、昔浸かった河原の湯舟には土砂が流れ込み雑草が生えていた。
そういうのはもはや流行らないのだな。
ゼニカネだけの社会が、人の心も社会のなりわいも枯れ果てさせてしまう。
それでいいのかもしれない。
私の出る幕じゃないのだ。
チャーシューののったラーメン。
これを二人分と、普通のラーメンと1人前頼む。
あの時(1996年)は、ふつうのラーメンが500円だった。100円アップは少ないほうかも。
ふつうのラーメン
お店の概観。
路地の広さも、店の前の公園もそれほど変わっていないように思う。
変化することは何も悪いことではないのだが、変わってほしくないのは私たちの夢なのかもしれない。
ラーメンだって、変わるべきなのだろう。
古い人の願いを叶えてやる優しさは、太っ腹だと思う。
つづく
昔の日記が懐かしい年齢になってしまった。
1994年 夏・東北を走った
もうそんなに月日が流れて、果たしてあれが最初だったのかどうかさえも記憶にない。
東北は私にとって封印したくなるような切ないところだ。様々な出来事を巻き上げては何もなかったかのように終わっていった。
何処の何に魅力があるのかは、私が正直に話さない限りは明確にはならないのだけれど、明確にしたところでアホらしい話だろうから。
いっそうここでは、訳もなくただ夢中になってみることもいいだろう。
一種の「エンスージアズム」
夏の終わりに
暑くて熱い夏をさがしに、
ひょっこりと旅に出た。
1556キロを3日間で走った。
ラーメンを食べるためだけに。
遠い遠い東北まで。
アホだけでは語りつくせないほどのアホな私がかつて執拗に目指した東北へとみんなを誘い連れてゆくのは難しかった。
まず、1日目のお昼御飯を決めて、この日は塩原温泉まで600キロ余りを走る。
かつて私が愛したバイクとさほど変わらない排気量の車に3人が乗ってゆく。
それでいいのだ。
それがいいのだ。
■
夜明けが次第に遅くなっていくのがわかる。明けの明星がその分一段と元気に輝いている。
蒸し暑くて寝苦しさに目を覚まし開け放った窓の向こうの明るい星を見ながら夜明けを待つ季節もそろそろ終わりに近づいてきた。
6時前に家を出たかったが、地球は私に合わせて回っているわけでもなく、1日は私だけのためにあるのではない。ひとりのツーリングならば太陽が昇るころには大勢の人が集中して住むようなところは通り越しているだろう。
何も考えずにぼんやりとコーヒーを飲む時間を得てその引き換えに、弾けるような出発の歓喜を失ったかもしれない。
ぼちぼち書きます。(つづく)
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