学は漸を以て日に進むを貴び - 「漸くを以って」なのだ
学は漸(ぜん)を以て日に進むを貴ぶ。
天下の極遠なる、固より人跡の及ばざる所のもの有り。
然れども日日に力(つと)め行きて息(や)まざれば、則ち至らざる所無きなり。
学の源流は遠し。
苟くも下学(かがく)の功、日に進みて已まざること久しければ、則ち以て上達すべきなり。
(貝原益軒 慎思録)
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