もうすぐ死ぬと悟った人たちが、何を後悔しているのか
日々あふれるほどの情報のなかで偶然に目にとまるものがわたしに何かのヒントを与えてくれることがある。
この言葉もわたしをおやっと思わせてくれたものだった。
「死への準備をするということは、良い人生を送るということである」とトルストイが本当に述べたかどうだか。
今の世の中こんな記述情報があるとあっという間い広まって神秘性はあやふやのままだ。
本当に大事なものは情報にチヤホヤされていない冷たい視線だと思う。
記事は「もうすぐ死ぬと悟った人たちが、何を後悔しているのか」を取り上げようとしていた。
17項目をあげていたけれど、商業雑誌だから、わたしから見たら無駄も多い。
◆1 他人がどう思うか、気にしすぎなければよかった
これって、もうすぐ死ぬ人が悟るような内容じゃないだろう。
而立の年に知るべきことだ。
◆2 他人の期待に沿うための人生ではなく、自分が思い描く人生を歩めばよかった
これも死ぬ前では遅すぎる。充実している時期に気づくべき。
◆3 あんなに仕事ばかりしなければよかった
このへんまで読んでくると、いかにみんな死に際まで何も考えてないかってことがわかってくる。
◆4 もっと一瞬一瞬に集中して生きればよかった
一瞬一瞬に一生懸命に生きるなんてことは、死ぬ間際に後悔することではないだろう。
これまで何を生きてきたのか、疑ってしまう。
◆5 喧嘩別れしなければよかった
すこしグサリと来る出来事もあったが、死に際の後悔にはならないだろう。
◆6 もっと他人のために尽くせばよかった
このことは、死に際ではなく、還暦あたりで気づくべき。
◆7 もっと家族と一緒の時間を過ごせばよかった
論外ですね
◆8 友達との時間を大切にすればよかった
いったいみんな、どんな人生を歩んでいるのか。
◆9 もっと旅をすればよかった
段々呆れてきた。
◆10 リスクを恐れずにいろいろ挑戦すればよかった
三十代にこういうことに気づき五十歳くらいには充実してチャレンジしているべきで、やはりぼんやりと生きてきた人が言う言葉だ。
◆11 もっと自分の情熱に従って生きるべきだった
正直に生きてきたわたしにはこの後悔はわからない。
◆12 あれこれと心配し過ぎなければよかった
こういうことって後悔することなのかという疑問のほうが大きい。
◆13 もっと自分を幸せにしてあげればよかった
わたしは幸せでした。貧乏でしたが。
◆14 周りの意見よりも、自分の心の声を信じるべきだった
理解に苦しむ。
◆15 愛する人にもっとたくさん気持ちを伝えるべきだった
伝えてきましたから、わたしは。
◆16 もっと幸せを実感するべきだった
幸せとは何かという原点に帰る話になります。
普通に生きてれば、精一杯幸せを目指すと思うが。
◆17 もっと時間があれば・・・
死ぬ間際に言う言葉ではないだろう
こんな日記 書かなければよかった……と思った。
しかしながら、このようなことを考えている現実的な側面がこの世に存在することに大きな社会の悩みがある。
その悩みはスパイラルになって増殖してゆく……
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