アツイ人
熊野大花火も終わって、つまりお盆も終わって、愈々夏から秋へと加速をする。
秋風が吹いて、
ヒグラシが鳴き、ツクツクボウシが鳴く。
子どものころは、親から土用波が立つと言われて海へも出かけなくなったものだ。
夏の暑さをこの世の仇のように憎んだ7月から8月にかけてであったが、今はもう許してやってもいいかな、とさえ思えるほどに風が優しく吹いている。
飄々と、何もなかったかのように。
激しく燃えた日々を思い出す。
■
先日、ある人の語りから
「あの人はアツイ人やったから……好きやな」
という言葉を聞いた。
アツイ、ってどういうのをいうのだろうかと、あれから考えて続けている。
幾つも頭に蘇る情景がある。
わたしもアツイ人だと人に言われることがよくある。
「あの人」とは、わたしの父であるのだが、果たして、受け継いだのであろうか。
Facebook(熊野~Mie Mythos)から
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