侘しいと書いたあなたを好きになる
▼侘しいと書いたあなたを好きになる
学生時代の下宿は侘しかったけど夢があったな。
いつか大物になって、社会を動かしたいな、なんてことを考えていた。
怖いもの知らずと言えるのかもしれないけど、勇敢だったとも言える。
◎
自分史。
短歌って欲張りですね。
自分史、綴る、躓く、眠れぬ、夜、雨音、激しい、
ってこんなにたくさんの魅惑的な言葉をいっぺんに使って作品にしてしまう。
◎
▼自分史を書き始めたる窓の外
▼ペンを置く音重なって雨音
▼躓いたおかげで波乱と幸せと
まあ、私ならそんな日記にして、誰が読んでもわからないもので纏めてしまう。
30年(生きてないと思うが)たって読んだときに、なるほどと思えば万歳で、何だったかなと思い出せなければリセットして、新しい物語を書き始めよう。
◎◎
◎◎
自分史を綴れば躓く場所ありて眠れぬ夜は雨音激し(砂女)
たぶん私より何年か先を走っている方と思う。お子様の話をなさらないので、子どもがなかったったのか、事情があって(今は)いないのか。
もしも、子どもの話をなさったならば、凡人だったか偉大だったか、巨人だったか、それはもしもの話だ。
もしも……の連続だから人生は楽しいし、侘しい。
« 秋仕舞 | トップページ | 冬のルージュ ─ 霜降篇 »
「十七音(好き)」カテゴリの記事
- 秋になり淋しい海を独り占め(2014.10.02)
- 侘しいと書いたあなたを好きになる(2013.10.22)
- れんげ畑むかし話は寝ころんで(2013.04.16)
- 叶わぬもの その2(2011.10.29)
- 白い月貴方の月を盗みたい ─ 9月上旬号外篇(2011.09.10)
コメント