目をつぶる雪がとうとうと降っている 1月中旬2号
私は1日の大半を空想で生きているのではないかと思うことがある。
現実から目をそらしているのではなく、夢ばかりを追いかけているのだ。
1月18日(金)
▼目をつぶる雪がとうとうと降っている
▼霜焼けやキミがスキだと口ごもる
朝の通勤時刻に少し雪が舞った。
嬉しいような気持ちもあるものの、現実的には嬉しくない。
しかし、窓から見える田んぼのうっすらとした雪景色が
妙にドラマチックで、
こんな雪の中ではしゃぎ回って戯れることができたらさぞや楽しかろうにと想像する。
▼不器用でいつも振られる金曜日
▼鬼さんがおいでと言うのでお茶をしに
雪は午前中の早い時刻にすっかり消えてしまった。
夢は儚くてよろしい。
1月19日(土)
▼霜焼けも死語となりゆくお湯洗い
▼霜焼けや母の言葉がよみがえる
▼霜焼けや撫でる温もりと母の小言
痒くてさすっている子がたくさんいた。
霜焼けって、温もりを感じます。
最近の子どもたちは本当の温もりを知らんのと違うか。
▼寒い夜は皆でひとつの部屋に居る
▼山の神しばし雪雲引き止めて
▼スーパーの肉のチラシに意思が揺れ
▼夜も更けてあられ茶漬けの箸の音
そうそう、きのうの晩に久しぶりに
あられのお茶漬けを食べました。
旨い。
1月20日(日)
▼大寒や貴方の胸にカエル夢
▼大寒や早起き鳥のその一句
▼眠れぬ人泣いても笑ろても大寒の朝
▼大寒や目覚まし鳴っても床を出ず
▼一度だけ電話きたことありました
▼鳥が啼き大寒明けて新聞屋
朝寝をしようと思っているのですが
日の出の時刻になると目が覚めるのです。
誰の邪魔もしたくないので
布団の中でごそごそとiPhoneを触っている。
新聞屋さんが通り過ぎて
鳥が鳴いて
朝日がカーテンの隙間に見える。
みんなは寒い寒いというけれど
寒くない朝。
大寒だった。
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