ふられても、 あのとき好きだと言えば良かった…… 11月下旬篇
11月27日(木)
▼冷え込んで電車一本の朝寝坊
こんなことを書いているのだから
寒かったのだろう。
▼北風や大河の海に出るところ
御在所連峰が白くなったという便りが
届いた朝だったかもしれない。
▼ふるえる風遮断機のキミも容赦無く
マフラーをしている人や
コートの襟を立てて歩いてゆく人が
目立つようになってきた。
11月28日(金)
さて、
ぼちぼちと年が暮れる準備をすることにしよう
▼月も凍る切ない夜が待ちどおし
▼ねえ君のメジャー9を僕にくれ
ねえ僕に「黄色いゾウ」を薦めたキミ
あれはサヨナラの手がかりだった
キミは僕の描くドラマの中では
永遠の天使ですね。
でも君は、ほんとうは
天使なんて似合わない人だと
そう思うの。
ふられても、
あのとき好きだと言えば良かった……
▼好きですと言っちゃいけない、月みてる
満月をみると、
また、
あの人に会いたくなる。
切ない夜が過ぎて行ったのだ。
この夜。
11月29日(木)
夕暮れに
駅をおりたら雨降り
電話して
お迎え頼む。
▼好きな人あきらめたころにひょっこりと
▼切り干しや母の形見とする前に
▼夕暮れに山茶花ひとつはにかんで
好きなんだけど、離れてるのさ ♪
そんな歌を突然
思い出して歌ってみる
▼南天よ霜の朝まであといく日
おやすみを届けることに
情熱を持っていたむかし
そんなころがあったなあ。
燃えてなければ
いい作品はできない。
11月30日(金)
▼侘助や忘年会に行きたいな
深夜に丸源ラーメンに行く。
ムスメが忘年会で
家に帰り着いてから
ラーメンを食べに行くという。
家族じゅうがみんなオヤジになる夜
▼ラーメンが食べたし外は土砂降りで
▼夕闇に独り占めしたい君がいる
そんな回想、
いやいや、
ドラマを浮かべながら
ラーメンを啜る。
啜るという字には、
又が四つもある。
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