風を感じる
少し前からときどき、風のフォトスケッチというブログに立ち寄る。
何の縁もないといえばそれまで。FACEBOOKの友だちの友だちの……と辿ることもできなくはない。
津波の来る(地震の起こる)朝に、女川の観光協会のブログを見て、町の景色の素晴らしさを愉しませても
あの日の午後、職場では議会中継のテレビが付いていたが、地震直後にニュースに切り替わった。そのニュース映像
いまだにご苦労な思いをなさっている方がおられ
*
写真スケッチの中には、風が吹いている。
山も海も木々も、知らんふりして風に吹かれているのだが
カメラは容赦なく、風が吹いている地上の音も静寂も、人の叫びも、的確に捉えている。
宇宙という想像もできないほどの大きいものの中にある、波長の長い生命を持った地球という星の上にある小さな島の、その片隅で生きている私たち。
サクラの花が咲き始めた日を日記に書きとどめ
鶯の啼いたときにうたを詠み
ツツジやフジが香りを放てば、大きく息を吸う。
少し前の日記に、サクラの花は嵐で散ってしまったのを見て、「あの花たちは散りたくなかったのだろうか」と書いた。
きっと、ヒトだけがそんなことを考えるのだろう。
« 雨あがりの庭で | トップページ | 立ち読みの収穫 ─ 島田裕巳 映画は父を殺すためにある »
「【随想帖 一、】」カテゴリの記事
- おかえり(2013.06.02)
- 本気でもないのに ー 恋(2013.06.02)
- 柱時計 ー 時間というもの(2013.04.07)
- いさぎよく(2013.03.31)
- 官女ひとり帰らぬままに雛しまふ 砂女(2013.03.18)
コメント