南国屋さん
▼正月の肉ためたまま一月尽
1月も早いもので、もう25日を回ってしまった。
寒い夜を迎えると
また昔の下宿を思い出してしまう。
四畳半裸電球の下宿の部屋で
窓を開けると路地の向こうの同じボロ下宿に
年の似た女の子がいて、
結構青春ドラマみたいに、
窓を開けるたびに顔を合わせた。
私のことなど意識せず
裸で平気で、気にせず歩きまわったりして、
気さくなお隣さんだった。
その部屋は、南国屋さんという食堂の二階だった。
でも、彼女の名前は、吉川くんではなかったが。
ほかでも書いたが(※江古田(1)でも触れていたが)、猫をたくさん飼っているおばあちゃんが食堂を経営している。
普通の民家に暖簾を出すだけで、
南国屋と書いてなければ、雑貨屋でも散髪屋でもおかしくない。
ガラガラと戸を開けて入る。
猫が出入りするので、少し開いていることが多かったかもしれない。
なかは土間である。
もうそんな下宿屋は都会にはないだろうな。
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