木枯らしのゆくところ
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●● 巻頭言
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去年の暮れのメルマガで反射式の赤外線ストーブのことを書きましたが、そんなに売れるものか半信半疑でした。ところが、年末に訪ねた家庭では、 どこもこの赤外線式のストーブが赤々と燃えていて、焼き芋をしながらおせちの豆を煮込んでいました。
薪ストーブの話も書きました。友人宅の庭には木の切株がゴロゴロとしていて冬の間は暖炉の火が絶えないのだ、という話です。100万円近くするストーブでありながら予想以上のブームを巻き起こし、新聞やTVでも話題になるなんて、少し驚きです。
……ということは、自然エネルギーや電気自動車のブームもある日突然やってくるのでしょうか。
電気自動車(EV)のCMは、車のイメージから変わって、オシャレな日用品の感覚です。数年後には、ちょっとそのへんまで出かけるときは誰もが オシャレなEVで行く時代が来るのでしょう。家を新築するときは、EV用充電スタンドが標準装備になるのも近い未来です。
新年にこんな夢を考えるのはとても楽しいです。目標に向かってみんなが力を合わせて暮らしのスタイルを変えていけたらいいな、と思います。
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●● あとがき
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凧もあげないしコマもまわして遊ばないお正月が過ぎてしまって寒の入りとなりました。いよいよ本格的な冬の到来です。
お正月に少しサイズアップしたお腹の周りを気にしながら、魚の丸干しを食べていますと、伊勢平野や紀州の人たちが昔から愛してきた魚文化をしみ じみと感じることがあります。
木がらしや目刺にのこる海のいろ芥川龍之介
海に出て木枯帰るところなし山口誓子
芥川龍之介の俳句には幾つも木枯らしが出てきます。一気に吹き抜ける儚い風が彼は好きだったのでしょうか。
木枯らしで思い浮かぶもう一句は、三重県ゆかりの俳人・山口誓子が詠んだ木枯らしで、これは鈴鹿山脈から吹き降ろす強くて冷たい北風でした。三重県の人なら誰でも理解できる風は、海に出て伊勢湾を吹き抜けてゆきます。
巻頭でEVのことに触れましたが、これからの電気を作り出すために洋上風力発電が注目を浴びています。青山高原には40機を超える発電施設がありますが、その調子で海の上にも電気を起こす設備を作ってしまえば、当県は屈指の自然エネルギー活用王国になれますね。
伊勢湾へと吹いてゆく風にはものすごいパワーが隠れていて、これを海上へ捨ててしまうのはもったいないので、上手に利用すれば夢ではない?かも 知れません。
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