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2011年11月 4日 (金曜日)

ときどき、あそぶ

やはり、文化の日は、裏切らなかった。

訳もなく「文化」と騒いでも、日本じゅうが「ぶんか」というものの味わいも厚みも苦味も忘れかけてしまっているのだから、いささか、空しさも感じていた。

文学は自分たちの美しさに酔いしれて迷走し、つぶやきは紙くずよりも哀れにプライドもなく棄てられてゆく。

わたしたちが心から求めてきた十七音や三十一音のざわめきのような轟きは、この迷走社会の中でどこへ向かうのだろう。

この日の砂女の作品から好きなものを三つ選んでみたいと、ここまで書いてそれは無理なことだったのだと気づく。

だらしない男になりたい、とときどき思う。

 きつつきや行きも帰りも道はなく
 鶴きたるぽかんと底が抜けた空
 情緒だけ発達させて月夜の野
 末枯れに後姿のひとひとり
 見てる先になんにもなくて菊人形
 猫がきてつまらなそうな栗御飯
 だらしない男と過ごす文化の日  
(砂女:雨降茫々日々記 [657]から)

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