枯れ色にうつろう
■── 巻頭言
枯れ色の大豆畑を通勤列車の中からぼんやりと眺めつつ、いつの間にか終わってしまった夏や足早に過ぎ去った秋を振り返り、やがてくる時雨まじりの凩が吹く冬のことを考えていました。駅前のショッピングセンターにはすでにクリスマスツリーが飾られ、冬を迎える準備は万端のようです。
コタツを出してこなくては、そろそろ寒いなと感じるようになりました。コタツでマフラーを編もうと思っている方も、ぼちぼちと気合を入れてスパートをかけて下さいね。
節電対策も頑張らねば…ということで、みなさまのご家庭でも省エネに力を注がれると思います。ちょっとした工夫をすれば、節約をしながら温かい冬を過ごせます。たとえば、断熱材を上手に使うと効果が出ます。ひとつだけ身近なものを紹介しますと、お風呂の湯舟に発泡スチロールのような板を浮かせるだけでお湯が冷めませんので、ぜひ、お試しください。
11月下旬を過ぎるとぐんぐんと寒くなってきます、どうぞ、十分な準備をして師走をお迎えくださいますように。
■── あとがき
いよいよコタツの季節になりました。うたた寝をするのが大好きです。
そのコタツも子供のころは正真正銘の「やぐら炬燵」で、お風呂や竈で焚いた炭を「やぐら」の中に入れて使っていました。布団の中に潜り込むと煙たかったのを覚えています。
この頃、ファンヒーターに代わって赤外線反射式の石油ストーブがちょっと注目を浴びているようです。やかんを載せておけばお湯が沸きますので、部屋の湿気を保てます。さらに、沸かしたお湯でお茶も飲め、お湯が残れば湯たんぽに使えるからでしょうか。
おまけに焼き芋ができます。お芋を焼く温度は80度くらいが一番美味しく出来上がります。焼けてゆくときにできる旨み成分は、ちょうどこの温度条件でほどよく生成され、電子レンジですと高温(200度ほど)になってしまうため、お芋は柔らかくほぐれるだけで美味しさが引き出せないのだそうです。ストーブをこれから買おうというみなさんは参考になりますね。
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