もりもりと雲のもとへ君のところへ ─ 7月中旬篇(11-20)
─── 7月11日 ───
▼枝豆を二人でつまむ夢を見る
─── 7月12日 ───
風が誘ったあなたの夢は
明日は私の夢になる
いわし雲追いかけて
この道を走って山を越えるの
探し求めるあなたの夢は
遠い昔の古里で
青い青い空を見上げて
手を広げ
あなたとどこまでも
一緒にゆくの
怖れるものなど
ひとつもない幸せだったひととき
▼満ちて引く潮の方から風が来る
月、まるくなってきたね
▼さざ波が宝石の様に光るのをみてサヨナラ
▼ねえ雲よ貴方はわたしの恋まで奪うの?
─── 7月13日 ───
▼月綺麗きょうもセンチに夜が更けて
▼風凪いで引き潮の海のさざ波
月は魔物
切ない夜
─── 7月14日 ───
▼満月やさざなみ揺れて無音かな
▼満月を見て君を偲ぶ深い淵
▼いらいらを棄てて満月へ吼えたまえ
月はキライや。
アイツもキライや。
グレたる
・・・・(できっこないのに)
▼明日は金曜と言うだけで、もう一杯!
─── 7月15日 ───
昔
フウセンカズラの花の種をくれて、
何時の間にか
私のアドレス帖から
姿を消してしまった
奴。
─── 7月16日 ───
▼暑さの似合わない涼しい顔。好き好き。
─── 7月17日 ───
おはようございまーーーす
5時前から目が覚めて
涼しい中でいろいろと。
今日は曇りですから
それほどメチャ暑にはならないかな。
今日は仕事でーす。
連休の真ん中に仕事よ。
その後3連休ですが、
台風さん来てますけど。
▼静かさや恐ろしいほど見詰め合う
▼じりじりと鰻ものぼる値上げかな
(うな丼少し値上がりましたね)
▼赤が好きか黄色が好きかカンナの花
▼下駄の音坂道石段裏通り
子供のころ、
夏の暑い日には、
奥の座敷の畳に寝転がって、
家中を開け放して昼寝をしたものです。
決して涼しくは無いけど
風が時々吹いてきて心地よかった。
セミが喧しかったな。
いまみたいにクマゼミがたくさん居なかった。
朝は時雨れたりしていたのに
すっかり青空が蘇ってきて、
セミが喧しく鳴くのが聞こえる。
視程も30キロほどあって、
河口の干潟は
ちょうど引き潮のせいで干上がっているのがわかる。
引き潮。
大好き。
さあて大きく息を吸って、
って感じ。
太平洋に出て行く船が遠くに見える。
▼もりもりと雲のもとへ君のところへ
─── 7月18日 ───
NHKの「つぶや句575」にアップしておく。
▼遠くから貴方を見てる。音がする
▼じっと見る。ほら、まばたきの音がする
ずっとこのまま酔っていたい
うーん。
それもいいけど
目を覚ますことがあるから
よってる価値があるともいえる。
ずっと酔ってるならば、認知症に罹っているのと変わりないことになる。
--
子どものころ大きな台風が来たなあ。
夜中に停電になるだろうし外の便所には行けなくなるので
家の中に緊急用の物を用意して。
ろうそくも用意して。
牛と鶏とヤギをきちんと家の奥にしまって、
猫と犬を家に入れて、
木戸に戸板を打ち付けて回った。
50年ほど前のことだ。
*
ねぇ。
このまま酔っ払っていたら
いつまでもあのヒトのことを夢に見ていられるかもしれないけど、
僕は生きているのか死んでいるのか
どっちか分からないままさまようことになるんじゃないのか。
目を覚まして、あの人を待ち伏せすることも
時には必要な気がするの。
いいじゃないか失意が続いても。
生きてる証だよね。
─── 7月19日 ───
台風第6号(マーゴン)という。
これを書いているときにはもうどこか遠くに行っている。
この日のメモから。
娘が帰省してて、本日戻るんですが、
通行止めにならんやろなあ、心配中
お昼すぎに出ていきました。
車多いようです。
山の方は500ミリに達してます。
東紀州。恐ろし、自然
昔から自然のと立ち向かってきた人たちは
とても逞しいなあと思う。
人間は逞しさも失ってきている。
─── 7月20日 ───
台風はゆっくり。
やっぱし、水割りはうまいなあ、
なんて暢気なことを書いている。
対処をして、
じっと夜明けを待つの。
待つ。
今の人間に必要なもの。
怖いものを何かひとつでいい、
持たねばならない。
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