六月やツツジ咲かせる風が吹く ─ 6月7日まで
6月07日
今の季節、空は泣き虫だ。
灰色の雲に覆われて、私には本心を見せてくれない。
まるで、どこかの誰かのように冷たく。
ときに、心変わりをしたように明るく。
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アジサイが咲き始める。
ヒナゲシも咲く。
そんな花畑をその人は愛しているのでしょうね。
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降りそうで降らない。
気まぐれな空だ。
もしかしたら・・・・
あの人も泣き虫かもしれない。
6月6日
元気が出ない・・・・ 。
かといって、
メールをしても返事が来ないので
余計に元気がなくなるだろうし。
▼逢えぬ人ひき潮の海を眺めてる
きっと
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落書きはそこで終わっている。そんな6月6日。
6月5日
▼明日の午後汐が引いたら会いにゆけ
▼雨休み泥田匂うや芒種かな
▼田植え終えじっとハエとり紙を見る
▼土を盛り手のひらでポンと芒種なり
窓から吹き込む夜風が麦の匂いがする。
どこかで麦刈りか始まったのだな。
夏やな。
でも、ホタルが飛びかった田んぼには家がたってるのが残念。
そんなことを思い出しながら月の出ない夜の風に吹かれている。
▼明日の午後汐が引いたら会いにゆけ
そういえばあの人はケラケラと笑うようなことをしなかった。
▼ムラサキの瞼に写る人の香
恋は、直感だからね。
でも切ないのは、辛いなあ。
梅雨にも負けて、恋にも破れ、夏の暑さにもへこたれる・・・・
▼みなづきや甘し記憶の心がわり
6月4日
月はまだまだ。
夜空を見上げても大きくなってはこない。
さて、あと何度満月を見上げれば秋になり、冬になるのか。
▼六月やツツジ咲かせる風が吹く
私はひそかに夏が嫌いなのかもしれないな。
自分でも気づかないだけで。
6月3日
アジサイは咲ききる前がきれいやなと思う。
好きやわぁ。
そう思うのは
淡い色が好きだからなのかもしれない。
▼蛇苺あしたの恋を占うて
真っ赤な鮮やかさをポンと放り込んで、
イメージの中に滲んでゆくのを想像しながら
自分を占っている。
6月2日
おはよう、雨降り。
雨は友だち。
▼雨が好きワイパー向こうの君を追う
6月1日
▼夕暮れに私を迎える桐の花
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