長い歴史
福島県の友だちの日記を読む。
|『人と土は離れられない』
|今、今年の米作りがまだ許されていない。
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放射線が降り続き、農作物の作付にも影響が出る。
季節は容赦なく春を迎える。
田一枚植ゑて立ち去る柳かな 芭蕉
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1年後にどんなことをしているのか。
3年後は?
10年後は?
今の私たちには未来のこの現場の姿が見えてこないし、実際に見ることができないのが現実です。
1年後も、報道は同じことを言っているかどうかは不明で、むしろ冷え切っているかもしれない。
水を今と同じようにかけ続けているかもしれない。
窒素を送り続けているのかもしれない。
退避した人の生活も食事も、今とさほど変わらないまま、1年が過ぎているのかもしれない。
未来が見えないと不安になる。
だから、精神的もまいってくることになる。
だけど、ここで、事実と想像の話を決して混同してはイケナイのよね。
長い歴史の中に、ぽつんとコメの生産がゼロという空間があっても仕方がないことだな。
現実として今は悔しいけど受けるしか選択肢はない。
間違いなく無い。
長い歴史って・・・・
・人の寿命の80年の歴史年表。
・暮らしの進化の歴史年表、世紀で区切るか
・文明の進化の年表…千年で区切ってみようか
・人間の歴史からすれば100万年の刻みになる。これでも地球の歴史には程遠い。
地震はこの最後の歴史年表の上で鼓動をしているのだし、人の我欲は最も短い時間の刻みの上にいるのだ。
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