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2011年3月21日 (月曜日)

司馬遼太郎 街道をゆく (27) 因幡・伯耆のみち.檮原街道

久々に書きます。

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3月21日。春分 外に遊びに行くには、少し寒い。 今朝は雨降りで、先ほどから止んだ様子だ。 鳥の声が喧しい。 本棚の本のレビューを全部書くことは不可能だ。 いつものように思い出深いものに手が伸びる。


司馬遼太郎 街道をゆく (27) 因幡・伯耆のみち.檮原街道

めったに★をたくさんつけないのだが、脱藩の道を何度も何度も訪ねた私としては、その想像を刺激してくれたこの「街道をゆく27」は特別としてよいだろう。

檮原街道。
因幡・伯耆のみち。

朝日ジャーナルの連載も時々読んでいた。
ジャーナルには、時実新子さんの「川柳新子座」の連載もあった。

あの時代の書物というのは、現代のように宝石からガラクタまでを一緒くたにしてガラガラとかき混ぜて置いてある現代のインターネットの情報群とは、格別にそして各段に違っていた。

品位があって、美があった。

その途轍もない長い連載書物のたった一冊を選んで読み始めたのには理由があって、竜馬が脱藩した道と私のツーリングルートが一致したからであった。
十年間に7,8回も四国に上陸し山の中を駆けずり回ったころのことだ。

「街道をゆく」シリーズは、27の後にも40番を超えてもなおまだまだ連載が続く。すべてを読まなかったし読む時間もなかった。半分ほどは読んで書棚に残ったかな。

このレビューを書くにあたって、27番は、やはりそれなりの理由の27番なのだ。

カラーマーカーの痕跡もあるが、今頃本棚から取り出してみるとその色がすっかり褪せてしまっている。

この本の記憶を辿りながら娘を連れて山陰を旅したこともあった。古代人の住居の出口から顔を出して写真を撮ったのはまだ小学生だったのだのに今は社会人だ。

司馬さんの作品も色あせてゆく。それも寂しい。
歴史は変わらないけど、司馬遼太郎が少しずつ掠れてゆくようで寂しい。
しかし、それでいいのだ。

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