ほんとうは好きなのかも知れない・・・・
ほんとうは好きなのかも知れない・・・・
別に、な~んにも用事は無いけど、Sさんち(の日記)に寄ってみたくなる。
書き置きする手紙文も考えてないので、ボンヤリとしているのだが、
キミ、とカタカナで書いているのが目に止まった。
少しずつ寒さが募り、夜空が黒味を増してきているように思う。
私の職場は小さな山脈の麓にあって、職場の付近からは大きな湾が一望できる。
新幹線が止まる大きな駅の前の高層ビルも、数十キロも向こうにあるのに、くっきりと見える。
湾の入り口に浮かんだ、1日で一周できる小さな島も見える。
湾の向こう岸の、セントレアという大きな飛行場の明かりも、夏には全然気にならなかったのに、冬になると無数の星の塊のように瞬くような気がする。
夏が早く過ぎるのをちょっとだけ心待ちにしていた私は、あっという間に移ろう秋の寂しさを噛みしめながら、冬を迎えようとしている。寒さは嫌いなくせに好きだと思われてしまうから、ほんとうは好きなのかも知れない。
「ほんとうは好きなのかも知れない・・・・」
ああ、なんて懐かしい感情だろう。
あの子、どこで、何してるかな。
冬は、おかしなことまで蘇えらせてくれる。
冷たくて真っ黒な闇。
オマエのせいだぞ。
そんなオマエさん。
ほんとうは好きなのかも知れない・・・・
【銀マド】(日記系) 2007年篇 からスピンアウト
| 2007-11-10 10:13 | 日記系セレクション |
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