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2010年8月14日 (土曜日)

原民喜 遺書 ふたたび

このブログのなかに、原民喜の遺書の一節があったので、もう一回書いておこう。

ながい間、いろいろ親切にして頂いたことを嬉しく思います。僕はいま誰とも、さりげなく別れてゆきたいのです。妻と死に別れてから後の僕の作品は、その殆どすべてが、それぞれ遺書だったような気がします。

<原民喜>

| 2005-06-23 11:26 | 読書系セレクション |

これは、読書感想を連載していたころに書いたもので、やはり8月になったらどうしても取り上げたいものですね。

このごろは、本屋に行っても棚に積み上げた売れ筋本ばかりが目立つ。
売れなくても取り上げる、というような気骨のある本屋が少ないこともあろうし、味のわからない人が増えたということでもあろう。

TVのドラマにも映画にも似たようなことが言える時代に変化してきた。
変化することは大いに良いことと言えるものの、危機感も募る。

*

こんな一説もあった。

--

「もし妻と死別したら1年間だけ生き残ろう。悲しく美しい1冊の詩集を書き残すために」
と原民喜は言った。

40歳で被爆し、戦争をする愚かな社会に失望し、6年後に鉄道に身を投げる。

原爆の被災を書かねばならないと彼は強く思った。

「崩れ堕つ天地のまなか一輪の花の幻」

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