廊下

廊下と打って老化と出て苦が笑い
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廊下の写真がケータイの中に残っている。
私はこの廊下を見て、どういったところに魅力を感じたのだろうか。じっと収束してゆく廊下の突き当りを捉えて、時間との対比を思い浮かべたのだろうか。
それとも、異空間から忍び寄るような白い光に、急激な時間の変化とそのあとの刹那的な静けさに美しさを見たのか。
廊下は、静かにそこに続いていた。
どこへ行くのだろう。
教室には人影もなかった。
春のある一日のことだった。
(思いの続きは、またそのうち)
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