ひとり旅 ・・・・を続けよう
ひとり旅。バイクで走る旅のコミュを作っている。(mixi、GREE)
旅は、ひとりがいいとは限らないだろうし、長期の旅が褒められたものでもない。
誰だって仕事があるし、家庭があるなかで様々な事情を背負って旅をする。
私も幸運なことに、黄金週間や夏休みなどの休暇を利用して、1週間から10日間あまりの旅を永年してきた。沖縄以外の都道府県で、数々の思い出ができた。
ひとり旅をするバイク好きの人は多い。彼ら彼女たちと話をすると、およそ同じような話になる。
駐車場にバイクを止めても何となく寂しいような感覚がある。
しかしながら、何にも縛られない解放感もある。
行く当ての無い不安感とこれから起こる未知なことへの期待が交錯する。
あの感覚は言葉にできない。
だから、そんなコミュを作っても、言葉の交流は難しいことになる。
でも、私たちは出会うと会話を交わす。コミュでも対話をする。
何かを書いて、同じことを連想したり胸に蘇えらせながら、読んでいるのだろうなと思う。
世の中が物騒になって、夢を語るには悲しすぎるような状態だが、それも我々のひとりひとりの成してきたことなのかという反省もしなくてはならない。
どんな時代になっても旅人はひとりで、野天の地で体を休め、あの山の向こうの景色はどうなっているのだろうという好奇心につられて峠を越えてゆく。
道ばたの小さな小屋の小さな屋根の下で雨宿りをしたこともある。
ずぶ濡れになりながら同じようにバイクで駆け込んできた子が二十歳そこそこの娘さんで、空を見上げながら旅の話をしたこともある。
ひとり旅には、筋書きはなかったのだ。
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