白い人・黄色い人

阿川弘之や島尾敏雄、石川達三には「さん」を付けないのに、遠藤周作には「さん」を付けてしまう。川端康成が、、三島由紀夫が、、と違和感は無いのに、遠 藤が書いた、、と書くのが妙な感じです、私には。

実際に元気な時代を知っていることもあろうが、作家として作品を通じて伝わる以外に、遠藤周作という人には庶民性があったということなのだろうか。 これは疑問のままです。

大好きな宮本輝さんは、やはり「宮本輝さん」というように書いていることが多いですねえ。

さて、タイトルには「白い人 黄色い人」をあげました。このスレッドを書き始めたときに決めていました。それは、遠藤さんが文学界に姿を出した初期の作品 で、遠藤さんは作家になって一番に伝えたかったことがエッセンスとして詰まっているのではないか、と思うのです。(もちろん、深い河や死海のほとりを抜き にしているわけではありません。)

芥川賞に今も昔も変化が無いとすると、「白い人」も昨今の作品と同じような評価だったのかも知れません。しかし、そこには遠藤さんの若さがあり、若 きが故に持つ悩みも書かれています。

私は学生時代にこの作品を読みました。このころ、石川達三や椎名麟三、原民喜、島尾敏雄、阿川弘之、福永武彦なども読みました。若い時期に書かれた 遠藤さんの作品を私も若いときに読んだことが、ある意味で幸運だったような気がします。

もう一度、読み返したら若返れるだろうか・・・(ギャフン)
| 2005-05-24 19:48 | 読書系セレクション |