2011年4月27日 (水曜日)
宮本輝 月光の東

この作品が私は好きだ。

少し宮本輝の中では異色かもしれないが、ドラマとしてはとても純粋で面白いし、彼の持ち味でもある重みのある言葉が幾つも登場し、読者である私をこれでもか!というほどまでやっつけてくれる。

このように少々厳しくて自虐的な物語のほうが、自分も、何歩も前進できるのだなと実感する。

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ブログには、感想文を書いていなかった。2005年(平成17年)に書き出したメモが残っているだけである。しかし、このメモがすべてを語っている。私はこれでやられました。そんな感じだな。

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塔屋米花という人は、小説の中の人でありながら、私を随分といじめてくれました。私の中にいるオンナの足跡が、オーバーラップしてしまってね。どっぷりと浸ってしまった1冊でした。宮本輝にしては異色かもしれない。でも好きです。

凛冽に生きるという言葉を覚えました。

| 2005-09-23 21:31 | 日記系セレクション

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またあるところでは、「自分のなかに淀んでいるもの」として

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「月光の東」の第二章が始まったばかりで

きっと人間は、自分のなかに淀んでいるものをさらけだしてしまわないと、他人の言葉を受け容れることができないのであろう

とその一節に書いています。

読むときの自分の心の状態にもよりますし、もちろん前後があっての話ですが、輝さんはこういう具合にさり気なく、ひとつの摂理を書いてくれます。

| 2005-05-05 22:00 | 語録

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と残している。

さて、
読み手がこういう作品を受け入れることができるような準備ができていなければ、作品の持ち味が伝わらない。

人間は、純粋でありかつ情熱的でなくてはならない。

感動できるほどに、まっすぐに生きているなら、どうぞ読み始めましょう。