松永多佳倫さんという人が書かれた本です。江夏にインタビューをして纏めたもので、江夏の自伝とか江夏が書いたものではなさそうです。

作品は、大きな期待をして読み始めましたが、段々どうでも良くなってきて、内容が巷にある書評でピックアップされているし、江夏自身の言葉は非常に貴重であるのでしょうが、作品としての質の面で、残念な気持ちが大きく読書欲が減衰しました。★をつけるのはつらい気持ちです。大抵は★★★★をつけていますが、半分以下かもしれません。

江夏が悪いのではありません。わたしは9者連続三振を実際に見ていますし、あの素晴らしい投球フォームもテレビで何度も見て応援をしてきました。

彼が何を言いたかったのか。社会がいい加減に流した情報とは違った事実は何であったか。誰も語らなかった真相は何であったか。江夏の心のうちは何であったか。

そういうことにもこの作品は触れています。
その面は感動的で読んでよかった。
江夏よ、やっぱしお前のことはファンやわ
と言いたい。

でも、この作品の感想として書くなら、誰か別の人がインタビューして、もっと10倍位素晴らしい作品として世間に出版して欲しかった。

作家さんが嫌いというわけではないですが、ドキュメントやインタビューの作品というのは難しいですねと言いたい。

素晴らしい素材を調理するのだから、まずい料理にしてしまったら、資産を破滅させてしまいかねない。