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どくとるマンボウ航海記 北杜夫
もう50年ほど昔のことになるが、そのころの子供たちのなかには、大人になったら船乗りになりたいと夢見る子が多かった。
私もそのひとりで、太平洋の静かな海原を真っ白な大型船でゆっくりと航海するのだ。
そんな見果てぬ夢が脳裏に残っていたこともあって、北壮夫の作品を読み始めようとしたときにこれを一番に手にしたのかもしれない。

ほら吹き遠藤(周作)と北壮夫と阿川弘之が織り成すスーパーはちゃめちゃ対談の影響もあって、この三氏の作品は文学というよりも、もう少し身近に感じながら拝読した。
若者が読まなくては意味がない。そして、おじさんになってから、若いときに読み耽ったこの作品を、ふたたび懐かしみながら読み返すのだ。そのためにも、若いときに読破しておかねばならない。

いつの時代も若者は、未熟で、情熱的で、楽天的で、夢を見る。
私はこの航海記のなかで、マンボウ氏が大のウイスキー党で、とてもウマそうにウイスキーを飲む(なめる)ところがあるが、あそこばかりが伝染してしまい、今日、私がウイスキー党なのはこの作品のおかげなのだ。
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| 2009-03-28 09:59 | 読書系セレクション |