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【雷山無言 考】

2014年12月22日 (月曜日)

冬至に考える(その1)

冬至に考える(その1)

 

11月の末に一通のメールが届いた。従兄弟(♀)からのものであった。

 

手紙には季節の挨拶のほか、日頃の自分の暮らしのことに触れて自分の時間をそこそこ持ててそれなりに楽しく暮らしていると書いている。生まれ故郷で同窓会を開きたいが、地元に残った人で誰か骨を折ってくれるような人はいないものかとか、1月の下旬になったら海外に行ってこようと思うとも書いている。

 

従兄弟の中でもかなり身近なところにずっといる子で、何でも思うことを話せる兄弟のような存在でもあり同級生でもある子だ。旦那さんは国家公務で、定年間際まで転々とするか離れ離れの暮らしをして、血縁もない年寄った姑を長年面倒を見たりして生きてきた苦労人である。人柄もおっとりとして他人の悪行や悪戯や意地悪にも激昂したりするような激しい面もなく穏やかな子だ。

 

海外旅行の話を気の置けないわたしにすることは一向にかまわないが、ふと感じたことがあったので返事を書き始めたら私自身が過熱気味になった。

 

 

こんにちは。今の時代、海外旅行にひとりで出かける話などを周りを気にせずしたら仲良くなれる友達も遠ざかっていくことがあるから気をつけてください。

 

海外旅行に行けるような人は、時間についても、お金についても羨まれる事が多い今の御時世です。僕に話す分には気を悪くはしないけど、(世間の)多くの人は気を悪くすると思うのでやめたほうがいいです。

 

今の時代は、殆どの人はそんなゆとりを持って生きていないと考えた方がいいです。景気が良さそうなことを言っているのは、政治家のいいところを宣伝しているだけの話と考えていいのではないでしょうか。

 

ほんの一部の企業で、クビにもならずに、普通にボーナスを貰えるのは、今や特別な人です。そのような人が一般的なように報道されているけど、きちんとお給料やボーナスを貰える会社に子どもや家族が勤めているなんてことさえ、話をしたら威張っているか自慢しているようにしかとられません。そういう時代です。

 

(報道やメディアに登場する人や、報道している当人たちは、既得権の上にドッカリと胡座をかいて自分の立場や環境をしっかり守っているのだから、書いていることが事実に近かろうが掛け離れていようが、お構いなし。自分が流れのなかにいることが大事なのだ。その水面下には、隠れた人々の暮らしや思いがたくさん埋もれているのだということを知らなくてはならない。)

 

絶対に気をつけたほうがいいですよ。従兄弟のSちゃんにそんな話をしてみなさいな。僕がそう言っていたと言ってみれば全部は賛成してくれないかもしれないけど、納得はしてくれると思います。

 

Sちゃん自身の家庭だって悲惨じゃないですか。(苦労して東大までやったのにその)ムスコにどっかに行かれてしまって、自分はひとりで田舎暮らしです。逢いたいときにも叶えられないじゃないですか。ある意味では死ぬほど淋しいはずやし、仲良く家族で1つの家に暮らす夢を何度も見ると思います。

 

子どものことを考えれば色々な思いを抱いている人が見えてきます。

 

(子どもが)
結婚してくれなくて困っている人
恋人ができなくて悩んでいる人
定職につけなくて悩んでいる人
思うように進学ができなくて苦労している人

 

お金が無くて、夢のように自由に使ってみたいと思っている人
介護で苦心している人
ディズニーランドに行ってみたいと思っている人なども含めて

 

みんな願いが叶わないか
どこかで辛抱している人か
悩みを誰にも相談できないか
愚痴にして吐き出せないでいるか
そんな人ばかりです。

 

 

長くなったけど、そのようなことは、身の周りの人たちは本音では絶対に話してくれないから、僕みたいな人が言わなければ、気づかないままになります。(嫌な話かもしれないけど腹を立てないでね)

 

同窓会は、そう簡単にはできないと思いますが、還暦同窓会は頑張ればできます。

 

でも、今、上に書いたように毎日に悩みをたくさん持っている人は、同窓会には間違いなく来ません。
昔仲良かった友だちであったとしても、悩みもなく幸せに暮らしているような話を聞かされに、同窓会に行っても楽しくないでしょ。同窓会に来る人はゆとりがある人だけです。

 

一度、僕がこんなことを言っていたと、旦那さんとか、息子さんとか、こころの許せる人に聞いてみると意見が聞けると思う。

 

気を悪くするかもしれんけど、今の世の中をしっかりと見ないと世間知らず扱いされるかもしれません。

 

ごめんな、嫌なことをたくさん書いたかもしれんけど、今の世の中は、貧しいのよ

 

 

わたしの手紙を読んでくれたであろう。さぞかし反論もあったのではないかと思う。
ときどき、その後にも便りをくれる。

 

彼女にも悩みはあるはずだ。ムスコだってまだ結婚をしていない。住んでいた家はダム湖の底に沈むので引っ越しをさせられたし、自分の弟だって苦労して毎日を送っている。

 

自業自得の成したことかもしれない。自業って何だろうか。



冬至に考える (その1)



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2005年1月22日 (土曜日)

塵埃秘帖・大寒号 メジロ

大寒のあくる日はうっすらと積雪をする所もありました。
中勢区域を越えて北上すると田畑が白くなってまして、スポーツセンターの坂道を越えると道路も真っ白でした。

 

今朝、さざんかの垣根の中からスズメよりひとまわり小さい小鳥がキンモクセイの枝に飛び移ってチチチッと啼いている。メジロでしょう、きっと。
さざんかの垣根のねきを通ると甘い蜜の匂いがします。
日が差してきたらメジロはどっかに消えてしまいました。

 

mejiro

 

塵埃秘帖・大寒号、書きました。

 

------------

 

あれよあれよと言う間に大寒が過ぎてしまった。

 

暦とは不思議なもので、今年も去年も、この大寒のあくる日に寒気団が襲ってきている。去年(2004年1月)の御在所岳は深夜から早朝にかけての気温はマイナス10℃を超えて、鈴鹿山麓リサーチパークにもたくさんの積雪があり、玄関には雪ダルマまで登場した。寒さに身の引き締まる思いを抱いておいでの方も多かろうと思う。寒さよりも暑さのほうがマシと仰る方々の話を聞くと、暑いのはエアコンで凌げるが、寒さは動こうという気になれないのだという。科学技術のお蔭で私たちは確実に快適な暮らしを手に入れてきた。これを文明の進化と呼んで満足に浸っている。しかし、一方で地球が温暖化現象は刻々と進んでゆく。

 

人類は、暖かい気候に慣れて幸せのように見えるが、実は少し寒い気候のほうが暮らしに適しているのではないか、いつものことながら思い、考え込んでしまう。昔、三内丸山遺跡を訪ねたときのことを思い出す。縄文遺跡で、相当大規模な発見があった。大きな不思議な建築物跡も発見されている。到着してひととおりを見学してもなお感動が引いてゆかず、後日になって予定を変更して再び訪れたとほど素晴らしい感動をもたらしてくれたあの遺跡だ。夏の旅だったので涼しかったが、今の季節はかなりの寒さで、積雪も1,2メートルに及ぶだろう。そんな地域での大昔の暮らしは厳しかっただろうが、寒ささえ辛抱すれば、栄養価の高い果実は春夏秋冬の大部分で収穫でき、魚介類も豊富だったし、疫病も少なかったはずだ。

 

寒さは大敵のように思われている。朝起きるのが辛いし、雪が降り積もれば交通が麻痺し、電車が遅れ、センター試験に遅刻者が出る。まあ、どれをとっても文明が進化したことによって感じるようになった不都合でしょといいたい。それを科学技術で克服して満足をしているだけで、新しい課題が次々と発生してくる。それを大きくひとからげにしたのが「地球温暖化」だから。

 

積極的な活動家のみなさんは、車に乗るな、電気を消せ…様々な提案・発案をして、こんな簡単なこともできないのか目くじらをたてる。目くじらを立てるほどに活動が新興宗教色のようなものを帯びてくる。仕方がないか。

 

答えなどない。じっくりと見直すことが大事なんだと思う。トントントンと進んできたテンポで見直しちゃあダメなんだろう。じわじわじわっと環境が変化してきたテンポでじっくりと見直す。自分たちの腐りきった(科学技術に侵されてしまった)文明生活を、縄文時代のところまで引き戻して考えてみる必要があるんじゃないか。情報科学のもたらした利便性は、いまや常識なんだけど、思い切って削ぎ取るほうがいいんじゃないか。

 

2002年の冬
 火遊びとわからず燃える落ち葉かな 〔ねこ〕
なんていうことを書いている私が居る。そんなに深い意味で書いたわけではないが、もしかしたら、文明は今、大きな「火遊び」をしているのかもしれない。

 

さざんかの花と落ち葉を掻き集めようと庭に出たら、甘い甘い蜜の香りがした。メジロ(だと思う)が垣根から飛び出し大急ぎで屋根まで舞い上がってウグイス色の小さな身体をぴょんぴょんと動かしている。朝はそれなりに寒いほうがいい、と感じた。

 

 

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