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BOOKs【読書室】

2018年9月17日 (月曜日)

辻原登 抱擁

今朝から辻原登の読後メモを書いたり
なかにし礼の夜の歌を読み返したりしながら
早起きしてまたもう一度うとうとしたりして
午前中を過ごしている

辻原登 抱擁

話題になるわりには 味わいにかける作品が
本屋のワゴンに高く積まれており
読み終わった人もああよかったとつぶやいている

そんな様子に賛同できる時よりも
残念な気持ちになる時の方が多い日が続き
世の中に行き渡る書物の味も随分変化したな
と思うと同時に
やはり
味わい方がつまらなくなった人も多いのではないか
と頑固を言ってみる

辻原登は裏切らなかったのである
花はさくら木 を新聞に連載している時から
惹かれるものを感じながら
後回しにしていた

ふと、本当の御目当ての本を探しに
大きな本屋に立ち寄ると
本命の本は当然のことながら
置いてもおらず(絶版に近いのだろう)
ハッとする本に出会う

辻原さんの解説を宮下奈都が書いている
そいえば、宮下奈都さんがそんなことをつぶやいていたのを思い出した

宮下さんに
宮下さん 辻原登を読み始めてますよ 辻原さん素晴らしいわ 迫るものがある 小説に力を感じた
とツイートを送ったら
まったくもって辻原登さんは素晴らしいのです
とリプライが返ってきた

背中を押されたみたいで
余計に満足な一冊となりました

2018年9月16日 (日曜日)

なかにし礼 夜の歌

🌱

夢の跡
あなたの書いたその詩集
きらめく言葉の泉のそのむこう
そっと隠した涙の跡がそこにある

🌱

なかにし礼「夜の歌」を読んでいますが
憎悪と嫌悪があふれた
全力で綴った自伝であり
これは遺言でもあるのだ

BOOKs(読書日記)

なかにし礼 夜の歌

なかにし礼 夜の歌 感想

戦争という暴力がまき散らす災禍の中では人間の知恵などという姑息なものは通用しない。大きな偶然があるだけだ

戦争を知ると、人間の悪の部分をたっぷりと見る。でも知らないと、自分が傷ついて死ぬことも想像しようがない。想像力を相当に働かせてもらいたい

作品のことに触れて終戦記念日のころに掲載された新聞記事の最後にはこのように述べている

小説の中にも登場していた言葉である

なかにし礼は、詩人で、作詞家であるのだがいったい彼のどこからあのようなヒットを生み出すような言葉が滲み出てくるのか

小説のなかのニンゲンは紛れもなく人間・なかにし礼であるのだ しかしながら、現実を超過したようなドラマのような展開が続く 人間が叫ぶのは実の声だ 怒りであり嘆きであり 実は遺言であるのだと私は感じた

読書途中でメモした感想には

夢の跡 あなたの書いたその詩集 きらめく言葉の泉のそのむこう そっと隠した涙の跡がそこにある

🌱

なかにし礼「夜の歌」を読んでいますが 憎悪と嫌悪があふれた 全力で綴った自伝であり これは遺言でもあるのだ

と私は書いた

37ページで

この光景をふたたび見せられたら、俺は生きる勇気を失ってしまう ここには、悪意と復讐、暴力と残酷、非常と恐怖、絶望と憎悪しかない

と書く

残酷と危険と人間の愚劣 そんなシーンがひとときも作者の脳裡の片隅からは消え去らない よく頭を沸騰させないままでこの作品を書き続けられたものだと思う もはや、全てを隣のステージにひとまず置いてしまっているのだろうか

しかしながら、これほどまでに壮絶な人間の生き様が

この時代の一齣一齣の中においてどれほどまでに珍しかったのか それとも日常茶飯事だったのか

小説を読めば確かに自明であるのだが なかにし礼は、その確定性については触れていない 自分の魂や霊が死に果てても癒えないからなのだろうという気がする

「想像力を相当に働かせて」となかにし礼が語ったのだが これからの人たちにこれを受け継ぐだけの器量や力がないことが 私の最大の残念な点である

2018年7月 5日 (木曜日)

又吉直樹 劇場

40年も時代が過ぎれば文芸作品を読む状況も変わってくる

作品との出会いがもしも昔のようなものであったとしたらもっと違う感想を書くのかもしれない

作家の顔も生い立ちもプロフィールもそれほど知らずに、たまたま手に取った本の裏表紙にある出版社の作品群のなかから二、三行の概要を参考に面白そうなものを選んだり、新聞の片隅にあった出版案内でタイトルが気に入って買ったりするような出会いだったとしたら、わたしはもっと又吉直樹という作家に、大きな美しい芸術的なロマンを期待するのかもしれない

つまり、かつて遠藤周作や宮本輝や司馬遼太郎に出会ったのと似たような出会いであったら、ファンになれたのかもしれない

現代作家は作品を発表するときからそのようなイメージを読者にもたれ、メディアに騒がれ、各種の賞が味方をされたりあるいは邪魔をされる

できる限り昔風に又吉直樹を読みたいし、読んだ方がきっとこの人の作品を味わえるのだろうと思う

わたしはテレビを見ないので、お笑いのタレントでテレビに出ている人であるということくらいしか知らないだけど、結構それでもそれが邪魔をした

先に読んだ人の感想や、新聞雑誌の評価も邪魔だった

というわけで、ひとことで言えば、ポテンシャルは計り知れないが、面白いセンスを持っていて文学というものをきちんと書いている珍しい現代作家ではないかと感じたのだ

「きちんと書いている」ということは、クソ面白くないような面も受け継がねばならないし、自己陶酔も必要だろう。理屈も詩文も書く

いつまでたっても売れずにいて、いつか売ってやろうというようなハングリーも必要だがこれについては出発点が華やかだっただけに、叶わなかった

わたし好みでなかったというか、気に掛かった点が一つあった。愛を感じる時にもっと激しく揺れ動いてくれてもいいように思ったのだ。これは前作でも感じたことだった。燃えていないような淡々としたところがこの人の味なのだろうか

ポイントを損してるぜというと、それでいいのですと言われそうであるが



又吉直樹 劇場

2018年6月 2日 (土曜日)

津村記久子 君は永遠にそいつらより若い

あまりマイナスの感想は残さないようにしているので
ほとんど書かないことにしよう

もしかして気が変わって
再びこのような作品を手にすることがあったならば
まったく違った感想を抱くこともあるかもしれない

いまは 残念だが 書棚に並んでも後回しにしようという気持ちが出てしまうだろう

ちょうど国木田独歩の朗読をラジオでやってたので耳を傾けた
そのあとに青空文庫でさらさらと独歩を読んでゆくと
この作品には再び戻ってきて読もうという気にはなれなかった

というよりは 国木田独歩の瑞々しさの余韻を濁したくなっかったのだろう

作風が云々と言うつもりもないが トレンディなドラマの映像作品の原作を思い浮かべてしまうので わたしには手に負えなかっただけなのかもしれない


BOOKsから

長谷川櫂 俳句の誕生 津村記久子 君は永遠にそいつらより若い

2018年3月21日 (水曜日)

門井慶喜 銀河鉄道の父

「宮沢賢治を父政次郎の目から描いた異色の」と書評が書き出す。
果たしてそうか。

この作品の一番大切な言葉は、「宮沢賢治」ではなく「銀河鉄道」でもない。
「父」なのだと読後にじーんと来るものを受け止めながら、そう思った。

1986年から40年ほどのあいだの時代を背景にしたフィクションなのか事実なのか境目のない物語だ。宮沢賢治とともに生きた「父」の物語というのが正確ではないか。

何度も時代の年表を照らしながら、この時代背景のなかで人々がどんな暮らしをし何を生きがいにして幸せを求めていたのだろうか、ということを並行して考えながら、この物語の普遍性がもたらす父親の心理とそのなり振りなどを想像した。

父とはこんなものだと冷めて見つめてもよかろう。
しかし、深層はそんな生易しいものではすまされない。

励ますほかの仕事はなかった。励ましたところで賢治はみじんも楽になることはなく、ましてや病状など好転しない。ことばとは、これほどまでに、
(無力か)
永遠のごとき時間ののち、ようやく咳がやむ。(P376)

丁寧に父なるヒトの心と時間の鼓動を捉えている。

的確に、愛情という温かさと父が備える冷たさと、父であるべき冷静さを物語の深層流におきながら、父の視点とその心を着飾らず肩にも力を入れずに、美しく物語にした作品といえる。

宮沢賢治生誕百周年のイベントのときに偶然にも花巻を旅して賢治に出会いながらもそのあとになっても彼の作品をさらりとしか読んでいなかったし、作品自体もそれほど…と思っていた出来の悪い宮沢賢治読者であったわたしであるが、作品には心を洗われた。

子が先に逝くのは今ほどまでには異例でなかったにしろ、紛れもなく自らの無力に冷静に向き合った父の威厳と偉大さと優しさが、宮沢賢治の描く銀河には脈々と流れるのだろう。

(平成30年3月21日記)

門井慶喜 銀河鉄道の父

2018年2月21日 (水曜日)

金子兜太さん 逝く

金子兜太さん 逝く

むかしを探して
もう一度振り返ってみたい


秘伝ブログ ▶️
金子兜太さん 逝く 雨水篇 (裏窓から)


    1
  1. いつもと同じ春、いつもと違う春 ─ 啓蟄篇
    まず」の暮らしが動き出しているようです。金子兜太さんは「他界」のなかで、逝ってしまう人はもう一つの世界に移ってゆくだけで魂までもが消滅するわけではないのだとお...
  2. 金子兜太 他界
    金子兜太 他界2015年2月20日 (金)図書館で借りたのでさらりと読んでホイと返却してしまった。読み終わったあと、し...
  3. 春はじりじり
    に立たんが少しは手伝っているかな。雨水。金子兜太を読み始めました。さっぱりした作品です。引っ越しの荷物運びなどの予定で休暇にしていたのですが、割と暇だったので...
  4. 温い日寒い日 ─ 雨水篇
    書館に予約を入れておいた本が届きました。金子兜太さんの「他界」です。少し前に金子兜太さんの語る 兜太 ─ わが俳句人生 金子兜太を読んで以来、カリスマ的に手が...
  5. 語る 兜太  ─  わが俳句人生 金子兜太
     金子兜太さんという人は、朝日俳壇の選者もやっていて、テレビで何度か見たことがあり、ラジオでも話を聞いたことがある。95...
  6. 金子兜太 わが俳句人生 語る兜太
    BOOKs(読書日記)から金子兜太さんの魅力と凄さはいったいどこから湧き出てくるのだろうか。そう思うと、むかしを掘り起こして、自らが描く姿にお目...
  7. 枯野
     よく眠る夢の枯野が青むまで  金子兜太私は夢をほとんど見ない。眠ったら朝までまっしぐらで、眠っているときの歓びはない。したがって、どんな寒い朝でも起...

金子兜太 他界 金子兜太 語る兜太

2018年1月19日 (金曜日)

若竹千佐子 おらおらでひとりいぐも

図書館で予約しました四番目

今までに何度も
芥川賞には騙されるように
失望していながら

また読もうとしているのですが

失望しながらも
それほど悪い印象が残らないのが
この賞のいいところで

昨今は
ウケとか
人気に
大きく流されてしまう傾向が無視できず
寂しいのため

今度こそと期待をしたい

若竹千佐子 おらおらでひとりいぐも

2018年1月 7日 (日曜日)

高村薫 黄金を抱いて翔べ

黄金を抱いて翔べ
高村薫
2017.12.11

高村薫 黄金を抱いて翔べ

できる限り真っ白で読み始めたいのだが、「高村薫の初期作品」と本の紹介で書いているので、読みかかる前に知らないままでは済まない。

「リヴィエラを撃て」や「マークスの山」はこんな作品を上流に持っていたのだと思うとそのこと自体が感動になってくる。

物語よりも、まず若き高村薫がこの作品を創りあげていることの感動である。

まだ若いギャル世代を多少回った程度の年頃にこれほどまでに硬派なドラマをそして冷たい心をさらにオトコの感情をさらりと書いている。そしてそれがテンポも良くて面白い。

映画になっているらしい。映画ファンはさぞかし映画を楽しまれたことだろう。

怒りあり恨みあり、情がありさらにスリルがある。

小説でなければ表せない場面や心情・感情を高村薫のペンは、冷たくサラサラと書いてゆく。

物語の大筋は銀行から金塊を強奪するという話で、そのために緻密に計画を立てて、下見をして、実行する。

人が絡み合う。
心が縺れる。
感情が交差・激突する。
悲しいとか嬉しいとか好きだとか嫌いだとかそういう話でもない。

金塊が盗み取れるか。
段取り通り作業が進むのか。
爆弾は派手に爆破できるか。
金庫はぶち破れるか。
予期せぬトラブルは起きないのか。

一歩間違うと大衆向けのサスペンスでスリルに溢れただけの三流ドラマになりかねない。だがそこにはとどまらずに、読者を惹きつけてしまう力と面白さを備えた文芸的な作品である。

読後に高村薫ファンを二倍以上にしてしまう。

作者を男性だと勘違いさせて素知らぬふりをしている。

まあ、高村薫さんも最近は新聞などに顔を出して論壇にも登場しているし、出版社のPR戦法でも作家の素顔がオモテに出ることから、男性と思っている人は少なくなったと思いますが。

悪役で、裏街道を生きて、ズル賢くて才能があって機知に富んでスマートに行動するようなオトコを書く(描く)のは上手い。

この硬派な筆致が高村薫は難しいと思わせたり男性を想像させたりしたのでしょう。

非常にわかりやすくてスカッとして飽きさせなくて引き込まれてしまうリズムを持っているのに。

読む前に映画があることを知ったときは、あとでDVD作品をレンタル屋に探しに行こうかと考えてのですが、その気はなくなってしまった。

そんなことをするくらいならもう一回読む。

金塊は強奪できたし、爆弾も爆発して、パニックも起きたのだ。

結果を知りながらもう一回読んでも間違いなく面白い。

2017年12月24日 (日曜日)

葉室麟さん 66歳か

このブログを検索した結果 3件のヒットがあった

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  1. この世をいとおしい、去りとうない、と思うて逝かねば、残された者が行き暮れよう 小暑篇
    10月30日 木曜日のわたしの日記の中に葉室麟「蜩ノ記」の読後感想を書き物語からある「言葉」を抜き出している秋谷と慶泉和尚との会話から─ もはや、この世に未...
  2. 葉室麟 蜩ノ記  −−  言葉から
    秋谷と慶泉和尚との会話から−−− もはや、この世に未練はござりません−−− まだ覚悟が足らぬ
  3. 葉室麟 蜩ノ記
    葉室麟 蜩ノ記 物語の書き始めばかりを集めて作品集を編集する人があるくらいなのだから、そこには惹きつけるものが無くて...

2017年12月12日 (火曜日)

高村薫 黄金を抱いて翔べ

風の強い日でした(11日)
汽車は10分以上遅れて来て
本屋に寄ったけど
運良く乗れた

高村薫 黄金を抱いて翔べ

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