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BOOKs【読書室】

2017年8月11日 (金曜日)

高橋順子 夫・車谷長吉

八月中旬へと

偶然にも素晴らしい本に出会う
あらっと気がついて図書館を検索したらちょうど空いたので
すかさず図書館で借りきた

感想文は読み終わってから書く

けれども読みながら湧き上がってくる感動を抑えることができない

車谷長吉さんは六十九歳、誤嚥による窒息のため亡くなったのが2015年のことだった

奥さんは詩人の高橋順子さんで、一歳上です

三回忌に綴った回想記がこの本で、高橋さんや車谷長吉さん、そのほか周りの人たちとの知らないあれこれが綴ってある。車谷の(作品の)ファンならば、間違いなく引き摺り込まれてしまう

29年前に二人は出会ったころのことや、車谷さんから突然届いた1枚の絵手紙のエピソードを交えて、こちらの心に静かに染み入るようなタッチであのころを綴っている

「古風な出会いでした。絵手紙は毎月1通ずつ計11通届いたんですが、独り言のようなことが書いてあったりして、受け取るたび薄気味悪い気持ちでいました」  

1990年の大晦日に初めて車谷さんと会ったときの様子など、まったく着飾ってない文章だが心が恋してゆくのを予感させてくれる

「赤目四十八瀧心中未遂」で直木賞受賞のあと、ピースボートでの世界一周旅行やお遍路などをしたそうで、2人は片時も離れずにいた。2人が最も大切にしたのは、原稿を互いに見せ合う時間だったという

「そうしないと編集者に渡さない、儀式のような時間でした。車谷は命にかえても書きたいと思っていたし、私にとっても、詩を書くことはこの上ない喜びでした。互いに一番大切なものを最初に読んでもらい、読ませてもらう。それは本当に幸せなことでした」 
「この世のみちづれ」として、2つの魂が深く交流した夫婦関係だった

出版案内のインタビューで語っているのがとても印象的だ

早く読み終わってじっくりと読後の酔をたのしみたい

高橋順子 夫・車谷長吉

2017年7月 5日 (水曜日)

台風が去って夜明けの静かなる

Photo

台風が過ぎ去り
静かになって
夜が明けて
もう一度豪雨が来て

そんな中を
新聞屋さんのバイクが
走り去る

と同時に
雨が止んで
静けさが来る

目が覚めて
honto のサイトを散策中

お昼になったら
本を見に出かけよう


Photo_3

豪雨去って
静かな朝に
素敵なタイトルの本
みつけた

2017年6月30日 (金曜日)

又吉直樹 火花

火花

又吉直樹 火花

たとえ純粋なように見える賞であっても
所詮売り上げを睨んでいるのは自明で
その中で上手にステータスを掴んだのが
例えば直木賞のようなものなのだろう

芥川賞は初期の頃の受賞者のころの顔ぶれから
少し路線変更をしたのかと思えてくることが
何度か続いていた

だが、一方で選考委員の顔ぶれを見れば
そんな疑いはなく
ぼくの気のせいか
疲れか、好みの変化か、
読書力の足りなさなど
様々な理由が考えられた

読者側の意見や書評や声が
大手を振って
オモテに出てくる時代になった

誰もが自由に発言できるのだから当然の結果だ
その声は威張っているようにも見える時代になっている

だからぼくのように
恩田陸 蜂蜜と遠雷」(恩田陸)
を詰まらない
などという奴は
黙殺されて相手にもされない

たくさんの書店が
本の陳列に変化を付けて工夫しているのもわかるが
詰まらないのか面白いのかさえ
独自には判断できないかもしれないような人たちにも
買ってもらわなあかんというか
その辺にも売り込みたいのだから
苦心をしているのだろう

火花は本屋に何度足を運んでも
一発で見つかるところには
置いてなかった

ぼくが時代遅れになったのだ

もう本を読むのはやめにしようか
とも思うほどに
本屋がチヤホヤする新刊本が並ぶ中で
やっとの思いで今風の人たちが目に付きやすいところに
山積みされた「火花」を見つけたときは
こんなカテゴリーの棚に置く本なのかと思い
本屋のセンスまでも推し量ってしまって
本嫌い(本屋嫌い)になってしまいそうなのをぐっと堪えた

++

又吉さんの漫才を見た記憶はあります
ステージで喋っているの様子を思い出せます
画面の右側の位置で話していたように思う
けれども、どんな漫才であったかの記憶が余りない

詰まらない芸人もたくさんある中で
なんにも悪い印象などなく
近ごろ売れているお笑い芸人さんという良い印象が残っている

本が好きでその延長で小説を書いたというのを聞いて
大人しく物静かで
やんちゃなところがない雰囲気から
なるほどそういう人柄なのだ
というのが先入観の第一印象だ

作家になるには並大抵の努力では済まされないだろう

阿保になりきれるほど打ち込めるタイプで
自分を省みるような甘っちょろい面があってもならないし
さらに突進する力も強い意志も必要だろう
しかも孤独で思慮深くて
そして最後に作文をする才能が求められる

立ち読みをしてみると
丁寧に文章が綴ってある印象を受けたので買うことにした

芥川賞作品を
勢いで買うような危険な投資は少し懲りていたので
最後まで読み切る自信があったわけではないが
そのときには「期待ほどに面白くなかった」と
言い訳をするしか無かろう
と思いながら買った

そんなセッティング状況で
こんなに短いのに恐る恐る読み始める

++

やっと本題

いい本でした
若い人から老人まで
みんなが読める作品で
文學(ブンガク)の匂いがしてます

はじまりは酔いしれるようなところがあり
真ん中あたりで
ぼくは漫才のことがわからないし
タレントさんが書いたという先入観が邪魔をすることもあって
詰まらないというか退屈を覚えるところもあるけど
勢いがあったから読み切れた

この人を占うつもりはないけど
似たように同じような賞をもらって
テレビに登場している作家さんを見ると
こちらを応援したくなった

ところどころに
作品の本流とは少しずれて(?)
哲学的なことも書くのだけれど
書かずにはおれんのだろうと思うと
ちょっと好きになる

内容に賛同するわけではないが
姿勢に一途なところを感じる

酒を飲んでは
オロオロしたり
涙を流して泣いてみたり
熱くなっていたりする
まこと この登場人物はよく泣く

純粋というわけでもなかろうが
情熱を持っているならば
次々と作品が出てきても
手にとってもいいなと思った

2017年6月11日 (日曜日)

柴崎友香 春の庭

BOOKs レビュー(読書日記)

柴崎友香 春の庭


読後感想に追記をしたのを機会に
レビューをあっちのノートにもアップして

コタツ布団(上)を洗いに出かけた

2017年5月16日 (火曜日)

柴崎友香 春の庭

春の庭を読み終えて

読後感想は後で書くわ

シャリンバイ 柴崎友香 春の庭

写真日記(5月中旬号)BOOKsから

宮下奈都「ふたつのしるし」絲山秋子「離陸」柴崎友香「春の庭」の三冊が棚積みのなかで目立ったので、とりあえず書店員さんのセンスを信じて三冊の中から絲山秋子を選んだ。

裏切りも失望もなく読み終えたのだが、残してきた二冊に後ろ髪を引かれるようだったので、柴崎友香を買って読むことにした。

宮下さんは慌てなくてもええような気がした。

春の庭は芥川賞作品なのでちょっと期待も大きい。

読み始めた時に私の芥川賞読破履歴をきちんと調べず、とにかくワクワクで期待も大きい。

読後に調べて見たら、宮本輝の螢川と絲山秋子の沖で待つ、さらに、村上龍の限りなく透明に近いブルー程度を読んだに過ぎない。

芥川賞の読書経験はほとんどなかったことになる。

学生時代に登場した村上龍という作家のなんともシャレたタイトルの限りなく透明に近いブルーの読後印象がイコール芥川賞だったのかもしれない。

それで今回久しぶりに、最近の受賞作品を。

なるほど、これが芥川賞か。

時代の変遷で賞の色合いが変わってきたのか。

昔から一貫した方針だったのか。

なんとも言えない。

美味しいと評判のレストランを紹介されて喜んで店に行き特別料理を食べたら、近所の商店街の人気店の方が旨かった・・・みたいなかんじ。

芥川賞はしばらく無関心でいることにする。


恩田陸 の本屋大賞のこともあって
書店員さんのオススメも無視することにする。

共感できる書評をオープンにしてくれる本屋を探すのは
難しいことやなとつくづく思う。

学生時代の神田の街が懐かしい。

2017年5月 8日 (月曜日)

絲山秋子 離陸

感想 もう少し直しそうな感んじ でもそのままかも

絲山秋子 離陸

P12

そして悲しいことに、ぼくはしばしば自分に近しかったひとの面影すら忘れてしまう。

なによりも大切に思い、「好きだ」と何度も言ったひとのことでさえ、きっとどこかで元気に暮らしているんだろうという楽観のもとに忘れ去ってしまうのだ。

人間には想像力があるといっても、結局のところ思い浮かべることができるのは、現在とその僅かな周辺、森の端の川辺のようなところでしかないのではないだろうか。

P43

彼女のことを思い出すとき、人間の記憶は時系列じゃないんだな、と思う。

最初に彼女のことをどう思って、どうやってつき合い始めたかではなく、どうしても別れのところから記憶がはじまってしまう。

今でもまだ懐かしさより苦しさを感じる。

肌にくっついたガーゼが傷を破らないか気にしながらじわじわと剥がすように、言うなれば男らしさの微塵もない態度でしか自分の記憶にアプローチできないのだ。

P94

「回り道をするような相手はだめだね。上手くいくときは何も考えないでもサッサッといくんだから、そういうんがいい。最初に苦労すれば後からやっぱり苦労する。

なにも考えてなさげなひとのほうがしあわせなふうだよ。」

2017年4月16日 (日曜日)

そう言うわけで 絲山秋子「離陸」を

4月になって
一段と肩の力を抜いて
仕事に取り組んでいる

その方がいろんなことに
バランスが良いような気がする

(14日)
ムスメさん急遽旦那さんがお休みになって
造幣局の桜の通り抜けを見に出かけた写真が届く

絲山秋子 離陸 柴崎友香 春の庭 宮下奈都 ふたつのしるし 小沢信男 ぼくの東京全集

車窓から チヌ 生姜焼き お昼の弁当パック 雨が上がって筍もらいました

写真日記(4月中旬号)

造幣局の通り抜け 造幣局の通り抜け 上六でたこ焼きを

M's Zoom

2017年3月28日 (火曜日)

稀勢の里から揚げ食いつつもらい泣き

恩田陸を考え続けていて
Y先生にもメールで感想を伝えて
返事で

「蜜蜂と遠雷」、合いませんでしたか…💦 
あんなに分厚い本を読んでもらったのにねぇ

と慰めてくださったんですが
私はモヤモヤとしていて
あんな感想【BOOKs 】を書いているのです

けど

心を切り替えて
宮本輝の満月の道( 流転の海 第七部)を
鞄から取り出してふたたび続きを読み始めると

恩田陸のモダンなタッチと違う
宮本輝のしなやかさのようなものに
再会するのです

宮本輝を読んで今までには一度も思ったことはなかったのに
谷崎潤一郎をふっと思い出すような宮本輝の物語の作風であったりして

ここに戻ってきてみると

私がモヤモヤしていたのは
恩田陸のこの作品の良し悪しではなく
味わいの違いに旨味を感じられなかった
としか考えられない


恩田陸 蜂蜜と遠雷 から揚げ

写真日記(3月下旬号から)

2017年3月 6日 (月曜日)

宮下奈都 静かな雨 (読後1日が過ぎてからの感想)

  • 眠れば消えてしまう月
  • 速すぎてつかまえられない夢の場面
  • ふたりで歩いた帰りに浮かんでいた月
  • ただものじゃないこよみさん

そんなふうに走り書きを残して

これは宮下さんが夢で描いた物語の断片であって

それを丁寧に集めてきた作品なのだ

と思っていた

人のイメージをさらさらっと説明するように軽々しくは書かないで

不安と喜びとを混ぜ合わせて

不思議と不明とどうでもいいことなんかもミックスして

そこに優しさもブレンドして攪拌するようにしているみたいだ

そんなふうに言ってしまえば誰だってできるみたいに思えるのだけれども

宮下マジックのようなものがあって読者はそれに掛ってしまう

夢は不幸せあっても幸せであっても構わないし

男の子が情熱的でなくてもいいのだ

日常の詰まらないできごとをちょっとスパイシングすると感動的になってくるのだけど

そんなわかりきったことであっても

いつか覚えていたはずなのに

忘れてしまうでしょ

きっと宮下さんはそれが悔しくて

失ったり忘れたくなかったから

自分の中である日

幻のようにできあがった物語に

意地悪なスパイスも振りかけて

忘れかけていたドラマのようなドラマでない日常を

思い出して

夢の断片のように纏めたんだろうなあ

すらすらすらと書けないときもあったさ

その時間も苦悩も大きな凹みもそれ自体も姿を変えて物語にしてしまった

それが第一作だった

本当は消えていった作品が山のようにあったんだろうけど

いかにもこれですよ…みたいな第一作

宮下さんはもうこれを書いた宮下さんには戻れなくなっている

それでいいのだ

困ったことが僕に一つできたのですよ

鯛焼きを食べるときに宮下さんとこの物語のことを思い出すのです

そして恋するとか愛するとかそういうことを考えて

諦めてきた哀しい過去と叶わなかったいろいろを思い出して考えてしまう

物語には続きもなければ終わりもないのだ

おしまいのシーンって何だっただろうか

それでいいのだ

宮下奈都 静かな雨

2017年3月 5日 (日曜日)

宮下奈都 静かな雨

読後の10分後に書いたほかほか感想付き
しっかりしたのは後でじっくり書く


BOOKsから

宮下奈都 静かな雨

より以前の記事一覧

写真日記(平成29年版)

  • 高橋順子 夫・車谷長吉
    Days29
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M's Zoom

  • マグロの竜田揚げ風
    M's Days の
    フォト日記
    ぼちぼちと

写真日記(平成28年版)

  • 越乃寒梅
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写真日記(平成27年版)

  • 伊達巻
    平成27年の
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日々是好日写真記

  • ハーモニカ
    860枚 平成18年から平成26年まで(写真日記)

BIKEs

  • 平成24年(2012年)最後の春(閏日)のKLE
    かつて
    バイク・ツーリスト
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Walk Don't Run

  • ユース宿泊スタンプ帳
    忘却をおそれず
    記憶を記録として
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