夕暮れや飛行機雲が見たくなる ─ 5月初旬号
5月7日(月)
▼微笑んであなたの泡に酔いしれる
ビールの季節が近づいた。
そういうトキメキは大事なのだな。
ビアガーデン。
最後に行ったのは20年以上昔のことだ。
5月8日(火)
日差しが夏めいてきたので、
駅まで歩く道のりの緑が生き生きしている。
▼雑草の茫々たるや露纏う
▼青苗に日差し優しき車窓かな
表面張力の緊張の中で
弾け落ちないで揺れている水玉を見ていると
がんばれ、といいたくなる。
麦の穂が出ているのに気が付く。
あと1ヶ月か。
▼もう居ない貴方の心のバラの花
どこかの家の軒先で綺麗な花壇をみたことが
とても強烈に目に焼きついているのだ。
初夏の花を切って、花台に活ける。
その人と二人並んで花を見つめている私を想う。
▼草を噛んでヤギのお乳を思い出す
▼おはようございます。視程6キロ
この日は6キロほどだったのか。
どんよりとしているけど、
夏の風が吹いていたのだろうな。
5月11日(金)
▼はなきんと言うことばのノスタルジー
▼母の日や気は合わないのだけど顔を出し
▼母の日と太筆で書く、丸を打つ
▼新しい筆を買おうか、母の日に
今度の日曜日は母の日だというのだが
とりわけ、私は母と話すこともなく
酒飲みのぐうたらな話は聞きたがらない。
そういえば、私の父は、
そういう理屈じみた終わりのない話を
一切しなかった人だった。
5月13日(日)
▼夕暮れや飛行機雲が見たくなる
▼日暮れどき子どもの声も赤くなる
▼茜空きみも見上げる伝言板
▼キミとボク赤い夕日の美術室
▼約束は指切りでなくうふふのふ
▼ははの日やハハハうふふの八十一
インドアな生活をしている。
出歩くことに心が飛び跳ねなくなってしまって久しい。
しかし、インドアにいても
老眼のせいで、
読書が昔ほどてきぱきと進まなくなった。
あらゆるものが
終焉の準備を始めているらしい。
5月14日(月)
▼爽やかと毎朝言うて君に会う
▼雨だってやさしく降れば好きになる
県庁の下の坂道のツツジが咲き始めた。
いえ、その花をみて
毎年、同じことを思い出している。
▼ツツジ咲く、それは昔のプロポーズ
夕暮れが待ち遠しい季節だ。
でも、なかなか、秋のように鮮やかに晴れてはくれない。
梅雨を控えたアンニュイな季節かもしれない。
▼あかね空貴方の赤を独り占め
5月15日(火)
▼ひっそりと寂寞なりや月もなく
解説不要。
5月16日(水)
▼おおおおお!恋愛運が高確率!
というわけで、5月の後半が始まってゆくのだった。







最近のコメント