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2019年1月20日 (日曜日)

「あと数年で死のときが来るので、その日が待ち遠しい」 車谷長吉

 修行僧のような風情と言われることもあるが、失礼ながら筆者は任侠の世界に属する人の匂いを感じてしまった。作家の車谷長吉さんが文壇に登場した時に受けた印象である。ごく短い髪、鋭い目、こけた頬に、どこか捨て身な気配が漂っていた30代の大半、関西を転々として過ごした。料理場の下働きなどをしたが、極貧だった。「泥の粥」をすすって生きるような「世捨て」の時代だ。この経験がなければ「物書きという無能者」にはなっていなかったと振り返っている金貸し一族の物語「鹽壺の匙」を表題作とする作品集で三島由紀夫賞を受けた。時に47歳。自分自身の骨身に染みたことを、骨身に染みた言葉だけで書く。反時代的と言われようが、私小説でおのれの存在の根源を問い、代表作の『赤目四十八瀧心中未遂』に結実させた変人といっていいのだろう。「私は原則としてズボンの前を閉めない」と書いている。原則、の2文字がなんともおかしい。48歳の時に結婚した詩人の高橋順子さんから「卦ッ体な人」と呼ばれたのも無理もない本紙「悩みのるつぼ」の回答者としても異彩を放った。小説を書きたいという相談に、善人には書けないと答えた。作家は、人に備わる「偽、悪、醜」を考えなければいけないのだから、と。それは車谷さんの自負だったろう5年ほど前に書いたエッセーに「あと数年で死のときが来るので、その日が待ち遠しい」とある。予感があったのだろうか。69歳での旅立ちだった。

2014年5月20日 天声人語


2015520

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