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2017年8月 4日 (金曜日)

鶴さん そのつづき(3)

🍀無鉄砲が続く

8月6日から有珠山が噴火の兆候を見せ始めていた。ちょうど8日の夜に青函連絡船で函館へと渡る人混みの中で有珠山に駆けつけるマスコミか学者の人の何名かの話が耳に飛び込んできた。

それを聞いてぼくもその火山に行ってみたくなる。だから、9日の朝、札幌駅に降り立ってすぐに躊躇わずにまた急行に乗って有珠山のある道南の方面へと引き返したのだった。

無計画というものは恐ろしいことであり無駄が多いのであるが、そんなことは御構い無しにスリリングな旅が始まっていた。有珠山に近づくに従い入山禁止情報がわかってくる。火の山を見たいという興味本位で向かっているぼくに入山の許可は出ないだろう、第一に近づくのは危ないだろうという思いが湧いて来ると、あっさりと札幌に引き返してきたのだった。これも、不安と期待の入り混じった心理の起こす行動なのかと思う。

というわけで、9日は何の収穫もなく、札幌に戻ってきてしまった。

さてどこに泊まろうかという心配が俄かに湧いて来る。

旅の途中で話をする旅人たちはみんな似た者同士だった。彼ら彼女たちの情報を統合すると、大学の学生寮がタダで泊めてくれるところがあるらしいとわかり、北大寮を探して行ってみることにする。

そしてそこで頼んでみるとあっけなくどうぞということになった。泊めてもらえるらしい。誰もいない寮のなかの長い廊下を案内されて、とてつもなく汚い布団が敷いてあるベットを指してどうぞと案内された。

夜行できたぼくはそのあとすぐに深い眠りに落ちてしまい朝までぐっすり眠ることになり、寮がどんなものだったのかさえゆっくり見ないまま礼を言って出てきしまった。

後になって判明したのが、その寮の名前は「恵迪寮」という。

色んな意味で有名な寮であったらしいこともあとからわかった。

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