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2017年3月26日 (日曜日)

ともだち-裏窓から

友だちは大切だという

大切には変わりないが
-------------------

これまで散々世話をかけたりまた心の支えになってもらったり
ときには人生への訓示となるような話をもらったりしながら
友だちに支えられて生きてきたわけである

しかしここに来て
そのような間柄にあった友だちとは一体どういうものなのだろうか
と考えさせられることがこのごろ多い

それは「果たして」という自問から始まってゆく

友だちって掛け替えのないもので何よりも大切なものです
という声は当たり前のように聞く

「果たして」の正体とは何か

ほんとうに大切なものなのだろうか
とい疑問が湧いてきたあとに
その自問に自責の波が覆い被さる

友だちのおかげでこれまで生きてこられた

つまりそのことに感謝をする一方で
その人たちは人生において
寄り添いながらも掛け替えのない大切なものなのだろうか
いつまでも燦然と輝く宝のようなものなのだろうか
と再考している

今を生きるのが精一杯で
暮らしにゆとりを失い
お手本のような人物になれるわけでもなく
毎日を生き抜くのに必死で
明日からの日々に遭うかもしれぬ予期せぬインシデントに
怯えながら私は生きている

そんな私から周りを眺めれば
押しなべて
富める人と富めない人の両方を見て
考えることができる

十分に幸せに毎日を送り
暮らしにゆとりがあって
まっとう日々を過ごしている人は
この先を読む必要はないだろう

問題なく暮らしている人がいる一方で
正反対の暮らしをしている人がいる

不安定な日常を刻々と送り
金のやりくりも苦心して
それなりに我慢をしながらも
いつか夢を叶えるために
無心に頑張っている人がいる

その人たちは言葉にしてしまえば
寂しい日常でありながらも
気持ちを切り替えて
元気を出して
哀しみは見せずに
生きている人たちだ

幸せな人の声が
(ネットやSNSでも)
自分の耳にい届いてくるのは
幸せな人が自分の幸せなことだけを
あちらこちらで呟いたり
吐き捨てたりするからであって

その反対座標の先には
言葉にならないため息が
おそらく掃いて捨てるほどに
たくさんあるに違いなく
それらはじっと堪えて
噛みつぶされているに過ぎない

友だちや先輩やかつての同志などにも
随分と会わない日々が続く

お互いが叱咤激励し合いながら
ときに競い人生を着々と歩んできた過去があった

アクティブに変化をしていたあのころの興奮から
煮え滾っていた熱気を急速で冷却してやり
俯瞰的に振り返って眺めてみると
もはや遠い存在のようになってしまっている友だち像が見えてくる

或るときは遠くから
あるいは近くにいて
刺激し合い支え合った仲だった

富める暮らしならば筋書きどおり
けれども
貧しく不幸な人生を送っていて
何も力になってやれない人物がいると
(まさにそれは自分自身であるかもしれないのだが)
無力を感じる

詰まりは
友だちなんてのは触媒にはなるのだけど
中和剤や解毒剤にはなれないのだ

ある種の隔たりや格差や不運が
さらには仕事の都合で遠くに住み
家族ができて疎遠になり
やがてお互いの距離が遠くへと離れてゆくのを
感じるのは仕方のないことなのかもしれない

不幸にみえていても幸せなこともあれば
幸せにみえても悩みを秘めていることもあろう

こんな世の中だからなのか
自分が生きるのに精一杯だからなのか
他人は他人と割り切っているからなのか
それって自業自得だろうと思っているのか
世の中を生き抜くのは金だと思っているのか
負け犬にはなりたくないと思っているのか
今を燃え尽きようと思っているのか

・・・

そんなふうに
友だちは
幸せなときは幸せなりに幸せを装飾させてくれた

けれども
今の自分自身に化学変化を起こさせてまで
何かに近づこうとはしないから

だから
友だちってのは
もう役目を終えているような気もするのである

行き着くところは
自分を映した鏡の中の自分であるような
逃げ場のない一瞬であり
睨み合う自分の姿なのだ

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