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2015年6月13日 (土曜日)

封じる

封じる

横なぐりの雨が暴れた夕暮れに
凪の入り江を見下ろすの

汚れたガラスを越してみえてくる
色をなくした波のゆらめき

焼け焦げてピンクに染まった反対の空を
飲み込んでしまいそうな暗い海と闘いながら
時間を刻む

君がここにいたならば
扉を閉めて君を封じ込めて

海に沈んでしまいたくなるだろう

濡れて汚れた君を
僕のものにしたいと願うだろう


後ろ姿

ディーゼルカーが行き違うために
ほんのわずかの時間だけ
長めに止まる駅で
いつも向こうのホームにいて
到着する列車を待ちながら
ベンチには座らずに
こちらには背中を向けて
立っている女の人がいた

毎日
必ずその列車の決まったドアの前に立って
必ず同じところに乗る

その人は雨でも風でも居て
毎日同じ後ろ姿で
足をクロスさせて
まっすぐに立っていた

いつも必ずスカートで
冬でもブーツの姿を見かけたことがなかった

一年も二年もその後ろ姿を見つめながら
その人がいるホームとベンチと滑り込んでくる列車の
決められたストーリーを
こちらのホームに停まる列車の中から
わたしは見続けていた。

ところが
たぶん
今年の春あたりから
見かけなくなってしまった

あの人は
こちらを一度も振り向いたこともなかったので
顔もわからないままだった

ホームとベンチのあたりが
やけに寂しい


迷路ごっこ

わたしは
どこか
戻ってゆけるところを
さがしつづけている

果たして
そんなものやそんなところが
この世にあるのだろうか

そんなつもりで
これまで生きてこなかった

しかし
もしも
そのつもりで生きてきて
周到に準備をしたものがあったならば
それは味気ないもので
戻れるようなものではなかっただろう

わたしは
戻るところを探しながら
迷路ごっこのようなことをし続けるのだろうか

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