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2015年1月28日 (水曜日)

宮本輝 いのちの姿

宮本輝 いのちの姿

わたしはこの本を誰に教わったのか記憶していない。

記憶というよりメモ書きでいいから残しておくべきだった。 その人にお礼を申し上げられない。

ブログかツイッターかにチラリと書名を取り上げてくれたのを見て何か閃くものがあったからその時読んでいる本の次の候補に真っ先にあげた。立て続けに本を読むことが少ないだけに、図書館に予約までしてそんなふうに読もうとさせたのだから、何かわたしを刺激したのだろう。

読む直前に随筆であることを知るのだが、(随筆はそれほど力を入れて読んで来てはいないのだが)いざ読みはじめると短くてさっぱりとしたタッチで、宮本さんが若返っているような想像をさせてくれる作品が続いた。

1月24日の日記「いのちの姿 から」にも書いたが、

短くて質のいい随筆ってのは
連続的に纏めて読めるものではなく
もし読んだとしても
それは幾人もの恋人と次々とデートをするようなもので
はなはだ壊滅的である。
一篇ずつじっくりと読むならば
短い通勤列車の中で毎日読むのがいい
と、そんなふうに思うのだ。

そんなふうに感じながら毎日少しずつ仕事前とか昼休みに読む。

宮本さんのことを、最近の作品を取り上げて、詰まらなくなったと(そんなにはっきりとした言葉ではないが)何度か書いたかもしれない。

物語の色合いに昔らしさがなくなっていくことを寂しがったのだろうけど、それも年齢のせいもあって、モノの見方や考え方、感じ方だって少しは変化するだろうと、変わってきたと言った自分に対して説明するようにも言い聞かせたと思う。

このエッセイは、何か目に見えない衝動がわたしに働いたから読むことにしたのだ。それは、分からないし不思議なものだが、宮本さんはわたしより10歳上でそれは当然縮まることもないのだから、わたしがこの歳になったことで、10年前の宮本さんがやっとわかってきたということなのだろう。

だから、エッセイ好きじゃないわたしがエッセイを読んで、良かったぞ、読んで良かった、と思うのは、前に向かって大きく進んだわけで、嬉しいのです。

宮本輝全短篇」という作品集が「上・下」で出ている。アレに出会って痺れるほど感動して、暫く痺れが引かない日々が続いたときに似ているのだ。

(まだまだ加筆・訂正します)

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