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2014年11月22日 (土曜日)

コートと手袋 ── 小雪篇

❏ 小雪

年が暮れてゆく。身の回りの整理もしなくてはならない一方で携帯端末のメモ帳にもたくさんの断章が散らかっている。

整理をせねばならない。面倒くさいという気持ちがあるけど、実はその陰にそのまま書きっぱなしで放置して、余りじっくり考えないままの宝にしておこうというような気持ちが潜んでいる。

▼冬来る父の命日近づきて

わたしにとって冬は凩容赦なく吹き付ける厳しい季節だ。12月13日にこんなことを呟いている。父が逝った1月22日という日は大寒の直後で県境の山脈からは北風が吹き下ろし、峠を越えて通夜に来てくれる人は毎年ごとにもこない寒波に言葉も凍らせていた。

愚かにもわたしは父がたった3週間ほど後に逝ってしまう運命であったことをこれっぽっちも予測できずに正月を送り日記には何も触れていない。

得てしてそれが平和というものだろう。呑気とも言えようか。
わたしもそういう平和のなかで許されるのならば死んでいきたい。

平成26年の小雪はそれほどの冷え込みでもないように感じる。しかしこれは朝寝をして布団のなかからの感想である。新聞受けまで小走りにトントンと駆けたときに見た庭の車の窓ガラスは一面が露で濡れていた。

きのうの朝、通勤列車のなかから窓の外を眺めていると線路沿いの田んぼがほんの薄っすらと霜のようなもので覆われていた。地面は冷え込んだのだろう。初霜なのかもしれない。

コートと手袋はまだ出していない。

▼おはようと言い出せなくて金曜日

駅(ホーム)

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