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2014年5月 8日 (木曜日)

話を聞き始める ─ 回想

昔ばなしを聞いてやるという感覚ではなく、昔の苦労を話してもらって私も少しはその時代を知りたいと思います。一緒に並んで聞いてくれているツマはそんな気はさほどなく、幾らかの共感を共にし自分を見つめなおす参考にしている程度かもしれません。

そう言っても、何もかもを打算的に捉えて話を聞いているわけでもなく、17歳のときに(ツマは)母と死別していることや現在の自分の子育ての心配・不安、娘の結婚に懸ける夢のことなどもあって、何等かを考えさせられてくれるヒントのようなものを見つけられたらいいなと思うことがあるでしょう。人にはそんなふうに控えてモノを見詰める姿勢が大事です。幸せをつかみたいという目標に進むための私たちがするべきことを考えている。

さて、母の回想は結婚したころの苦労に集中していきます。それよりも子どものころは─昭和10年から終戦のころまでは─、学校で友だちと楽しく過ごしたとか勉強したとか、(父親は5歳くらいで死別していましたので)母親と何かをしたとか家事を手伝ったなどの、ありふれたものであるのでしょう。

昭和6年生まれですから、10歳を過ぎるころからは戦争の影響が社会に深く浸透します。食糧難、貧乏などが原因の不幸は、その時代のすべての人々のおよそ平等な不幸であり、時勢はこれらの不幸を本当の不幸であるとは捉えさせなかった。生きていれば幸せと思ったわけではないのでしょうが、非常に非人間的で歪んだ思想に纏わられた暮らしをしていた時代でした。

というわけで、子どものころに尋常小学校の廊下を走り回ってお転婆であった話やそのときに床が抜けた話や同級生のお寺のおっさん(になる子)がいつもクラスで1番だった話などがひと通り終わると、次は農家の話や暮らしの話になります。

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