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2014年5月21日 (水曜日)

霧雨ふる ─ 小満篇

ツバメの写真。
ムスメが熊野へ帰るのを見送りに出かけて
多気駅で撮ったのではないかと記憶する。
平成22年の7月初旬のことだ。

メールボックスに保管していたのを見つけてきょうここに保存しておいた。
平成26年5月21日、きょうは小満。

ツバメ

昨夜から雨が激しく降って
夜明けのころから霧雨にかわった。

日めくりを見て小満だと気づく。

おとといあたりから青空文庫で三国志を読んでいる。「桃園の誓い」の巻は感動の連続で、初めて読んだ時にもこんなくだりがあったことをすっかり忘れており、とても新鮮な歓びである。

最後まで読み切る自信は、はっきり言ってない。登場人物が多いし漢字難しい。目も見えなくなってきたので長時間読書は辛い。何よりも、どれだけ面白くても緊張を持続する根性のようなものがすっかり萎えてしまっている。

ウソを書いたところでしかたがないので、そう記録しておこう。

先日から断片的でかつ曖昧に書き残してきた雑感のひとつに、旧友・知人との意識の温度差のことがある。

つまり、その人たちとは、学生時代などに熱く語り合うような時間を共有したり、多かれ少なかれ、あるいは善意と悪意の混在するなかで友人として一時期を送った人たちである。

そして、60歳を間近に控えてこれまでと全く違った感覚でその友人たちとの付き合いを見つめ直してみようかなと考える日常である。

時には競争をし刺激を受け突き飛ばし合い励まし合うってきた。

そんな人生の教科書に載っているような人間関係であったが、結婚をしたり遠方に住むことで疎遠になったりったり、永年の年月を経たりする間に忘れられていってしい、そして冷めてきた。

自分の家庭や趣味が優先されるので当然の成り行きだったともいえる。

頭のなかで「友は大切な宝だ」と考えて、若き頃から今までやってきた。

けれども、そんなことは切り捨てて、ひとりで(または家族などの限られた人間関係のなかで)人生を終わっていけばいいではないか、と考えを修正したかのような時期もあった。

つまり、会いもしない友人たちとは、もう縁がなくても仕方がないとまで考えていた時期がある。

しかし、更に最近になって変化が出てきた。

これらの人々は何の根拠もなく人間的付き合いを開始した人々であったことを再認識して見たいと思う。

言ってみれば、仲間たちは価値観も政治観も趣味も暮らしも性格も全く違う人たちであることが多く、作為的に不安定で纏まりのない集団であったからこそ、新しい何か価値あるものを増殖していた。

だから、(人生の見直しのようなものをして)きっぱりと切り捨てるのではなく、損得抜きでけっこう心から友として触れ合えるのではないか、むしろ、今の殺伐とした時代にはその友人のほうが掛け替えのない存在ではないか、と考えるようになった。

私たち夫婦が100の項目で何1つ一致しないにも関わらず、夫婦として非常に完成されたバランスを保っている。

それに似て、そういう友人たちがたとえどんなに異質で異次元で暮らしている人になってしまっていようが、もう一度わたしの死に際に刺激をもらって再燃するのにふさわしい人ではないのか、と考えたのだ。

だが、それもそこで終わりかも、と思う。

温度差という言葉で曖昧なようにして書いてきたが、しかしながら、やはり、折り合わないものなのだなと感じざるをえないことも多く、波長のようなものはそんな美的な幸福物語では巡ってこないのだ。
昔なんかにかまってられるか、というのが本音の人も多かろう。

些か消沈気味になったものの、早い話が、そういうむかしの仲間たちは、もう過去の人であるのだ。それでいいのだ。

そこで、先ほど。

棄てられずに放置していたメールや文書を先ほど処分をした。
私が突然いなくなったとして、即座に価値が失くなるものたくさんある。
今のうちに棄てよう、と考えたのだ。

4年前のツバメの写真。

あのとき、ムスメは新任か2年目のころであった。ツマは、寮へと帰るムスメの姿を淋しそうに見送っていた。その姿が印象に残る。

今は本部に帰ってきたから家にいるが、更に4年後にはここにいないだろう。

私は未来をどの程度まで読みきっているのだろうか。その程度が優秀であっても見誤っていても、どっちだって構わないのだが、答はひとつだろう。

4年後、面白くなってくるぞ、と楽しみにしている。

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