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2014年2月19日 (水曜日)

春近し麦の芽見つけて ─ 雨水篇

少し前から毎朝乗る列車が変わりつつあって、今までと違い快速列車に乗っている。

これまでは、快速よりも一足早く最寄りの駅を出発し3箇所の駅に順番に止まってゆく鈍行列車だった。だが、これまでと違って一気にそこを飛び越して行くので、8分後に出発するのに数分お先に到着する。列車に乗っている時間も半分ほどだろう。

鈍行列車は、快速に追い越されながらのんびりと、途中駅でたくさんの高校生を乗せて行く。そんなノロイ列車に何故に乗っていたのか、には訳が無いわけでもないが、周りから見たら必然的に、快速の乗るようになったのには訳があった。

ムスメさんと乗り合いで最寄り駅まで車で出て来るのだが、早い話が冬が到来してムスメさんのお布団から出る時刻がジリジリと遅くなっていっただけある。

各駅停車に乗らなかくなったので寂しい思いも多かれ少なかれある。途中で乗ってくる中高生の途轍もないお馬鹿な対話や勉強話を(勝手に耳に入ってくるのだが)聞けなくなった。

そしてもう1つ、大事なことがある。車窓の景色をゆっくりと楽しめなくなったのだった。

鈍行ってのは最高速度が遅い。春から夏には水田、そのあとは大豆畑、冬は枯田、春から初夏にかけては麦畑と変化する田園風景を楽しめなくなったし、定点で写真を撮るチャンスが殆どなくなってしまった。

二月になって日に日に夕刻の日暮れ時刻が遅くなってきて、帰りに乗る快速の車窓が真っ暗闇ではなくなり、真っ赤な夕焼けに変化してきたなと喜んでいた。数日前、ウキウキ気分で夕焼けを見ながら田んぼに眼を落とすと、真っ黒の土のなかに青い芽がポツポツと出始めている。中学生の髭のように頼りないのだが、もうすぐこの田園地帯を青々と麦が覆い尽くす季節が来るのだ。

▼あの人を憎んで雨水凍りなさい  ねこ

▼一輪ざし白き吐息の恨み活け  ねこ

花を愛した人々のことを次々と思い出す。

春が近いと切ない。

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