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2013年12月 4日 (水曜日)

前略。失敗作のこと

一日じゅう家に居て、誰とも喋らずに日向に腰掛けていると、風邪は、何ともありません。しかし、仕事に出掛けて、電話に出て声を出すと急に煙の中にいるように咳が出ます。

身体は楽ですし夜もよう眠れます。もうひと頑張りかなと思っております。

◎◎

昔に読んだ古い名作を二冊ほど本棚から出して来て、並行にパラパラと読んでいます。島尾敏雄「死の棘」遠藤周作「悲しみの歌」です。

どちらも、大学生時代に、寒い四畳半で、勉強から逃げ回りながらこのような作品に没頭していたのでした。私にもう少しの才能があったら、また違った道を歩もうとしたことも考えられますが、島田君が早稲田の文学部にどっぷりと浸りきっているのを微かに見ながら私は現実的に理工学の道を行くのだと確信めいたことを決めてしまった。

心のおおかた80%ほどを文学に奪われながらも、もしもあのときにあの道を歩んだら、僕は今ごろ途轍もない詰まらない人間になり、どうしようもない道を歩んでいただろうと思う。

しかし、だからといって、理工学の道を選び、世間でいう一流大企業に二十余年間勤めても、人間の本質という面で私は変化することが出来ずに来てしまった。

運命なんてのは、自分の描いた数々の物語のうちの失敗作の1つに落ち着くのかもしれない。私はそれで幸せだと思っているが、周囲がそれを許さなかった。

島尾敏雄 死の棘 (ハードカバー帯)

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