風邪ひきさん少しずつ良くなってきて
(26日)
▼君のポトフ恐る恐るに食べてみたい
宮本輝「三十光年の星たち」のなかにスパゲッティーのソースを煮こむ光景が出てくる。野菜や肉を煮込むむという作業は、料理をつくる人にとって面倒くさいことでありながらも至福の時間ではないだろうか。そんなことを考えながら、好きな人がポトフを作ってくれたら喜んで食べに行くだろうけど、瞼に思い浮かべた人だったら少し食べるのが怖いなあって(苦笑)思った。
風邪を引いて休んだのが16日の金曜日で、これを書いているきょうは27日の水曜日だから10日以上もぜいぜいゴホゴホとやっている。
26日には遂に医者にも行った。10日間で3日間も休んでしもうた理由は、(ごほごほ)、「このまま死んだらまったくお父うと同じ最期やんか」と思ったからだ。急に医者に行かな怖くなったのだった。従来と合わせて6種類の薬を飲んでいる。
◎◎
医者に行く前の晩から明け方には苦しかったのでこんな一句も書いている、
▼咳き込んでゆうべの夢は異国なり
▼咳いて揺れる肩をすっぽり抱いてみる
日の当たる縁側で日向ぼっこをしていた昔の家を思い出す。
日向ぼっこ。あれは藁葺きの昔の家の縁側のこと。猫がいて犬がいて、牛がいて、ヤギがいて、ニワトリがいた。
そんなことを思い出しながら、最初に16(金)に休んで、次週には18−19(月・火)21(木)と出掛けて、22(金)を休んで、今週は25(月)は出掛けたけど26(火)に医者に行くので休んだ。
別に休みたいわけではないのだが、休まねば身体が思うようにならない。もう意地を張って生きることもなかろうと思うと楽になる。
◎◎
というわけで、去年はインフルエンザでやられたけど、その二三年前はなかなか健康で、風邪も引かずにいたのに、ちょっと今年は出足でしくじってしまったか。
11月23日にムスメさんが長野に花火を見に行ったのですが、そのお土産に林檎をくれた。子どものころは林檎の酸っぱいのがちょっと好きになれずに蜜柑がほんとうは好きだったのであろうに意地を張って林檎が好きだと言い張っていたのを今でもよく思い出す。
▼林檎ざくりと割って君の心も
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