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2013年9月23日 (月曜日)

恋しい赤  ─ 秋分篇

赤いバンダナを鶴さんがわたしにくれたことで、
バイクで旅をするときには、
いつも赤いバンダナをわたしは首に巻いていた。

トレードマークという言葉を昔は使ったが、
それにふさわしい赤であった。

鶴さんから悲しい便りがあったあとか、
まあそんな似たようなときに、
泣けるのを我慢してバイクをぶっ飛ばしてしまったことがあって、
奇しくも鶴さんがくれたバンダナは、
知らない間にほどけて何処かに飛んでしまったのだった。

そんな悲しい物語。
そこで終わりにしたくないので、
新しいバンダナをツマにせがんで買ってもらって、
ずーっと旅には使い続けてきた。

今は旅をしなくなったので、
家のどこかの衣類整理したボックスで眠っているのだろうと思う。

それでいいのだ。

彼岸花

真っ赤に燃える太陽…とか
赤く激しく燃える私の心が…とか
弾ける真っ赤な血潮を…とか
真っ赤に流れる僕の血潮…とか

わたしたちは情熱的で激しく、
ときには過激とも言えるかもしれない昂ぶりを、
赤色で表現しようとしてきた。

ところが、ほんとうは、
その時イメージしているものや眼の前にあるものは、
赤色ばかりではなかった。

ドス黒く暗い赤色かもしれないし、
もっと弾けるような紫色かもしれない。
生臭い血痕そのものだったかもしれない。

または、情熱を弾き飛ばすならば少し橙色がかっているかもしれない。

しかし、それを「赤」と呼んだり歌ったりしなければならなかったのだ。

頭のなかには、世の中に存在しないかもしれない純粋な赤が焼き付いている。
それは、赤色の絵の具でさえも描き出せない赤であった。

-- --

▼夕立の傘のスケッチ傘だけ赤い

鶴さんと鎌倉の鶴ヶ岡八幡宮で撮った写真は赤い雨傘が写っている。
そのイメージだけで、傘を17音に綴るとそうなった。

バンダナを巻いて旅に出なくなったわたしは、
どこか、落ち着ける場所を探しているように
ふらふらと歴史街道を歩いていたりする。
ひとりで歩いている。

▼コスモスに尋ねて迷う古道かな

秋分って、
こんなに赤が恋しい季節だったのだろうか。

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【裏窓から】 」カテゴリの記事

コメント

なかなか味わい甲斐のある本日のブログでした

まぁ人生はねぇ
とどまることはできないですから
どうしても各エピソードに「悲」の要素はついて回ります

諸行無常ですからしようがないことですが・・・

ブログ休刊しました
ツイッターに毎日絵を描いているのは同じですので
ツィッター側から見ますと変わりはないのですが
ブログの面倒を見なくてもよくなりましたので
大分時間が楽になりました

まぁこれも諸行無常です・・・

============
【ねこさん。お返事】
気まぐれに書いたものに、いつもコメントをいただき光栄です。

ブログ。
やめると覿面に寂しいです。
でも、寂しくなったらまた始めればいい。

その考え方はそれでわたしも自分に言い聞かせてきたのですが、やめずに続けていると、そこから新しい芽がでる。
だから、芽の出るチャンスが少し減ります。

新しく芽の出るものを探して回ることも必要です。芽が出ないと根が枯れてきます。

わたしも気合を入れねばならないと思っています。

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