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2013年5月10日 (金曜日)

5千人

シャープの人員削減5千人の記事が目に飛び込んだ。

 経営再建中のシャープが希望退職の募集と給与、賞与の削減を組合側と合意したと発表し5千人の削減策を実施する見込みらしい。給与は、一般社員でカット幅を7%にし賞与も半減させる。

 私がかつていた「パー」な会社のことが新年の記事に登場し「追い出し部屋」という言葉がちょっと話題を呼んだが、連載記事の流れは、所詮、マスコミも経済活動をする1つの企業であり、まあ読まれてなんぼの記事であっただけで、私にすれば面白くはなかった。

 このような記事は、時間経過とともに価値も落ち、さらに面白みもなくなる。きょうだから「5千人削減」が面白いだけだ。確かに7%を簡単に現実に当てはめて、半減する額も割り出せば相当深刻なのだが、オバカな会社にいつまでも付き合っているのも愚かだから、さぞや判断を悩まれることだろう。その実態も知ってみたいが、まあ、想像のとおりだろうけど。

 私がパーな会社を辞めたときは10万人社員のうち2万人とも3万人とも言われた。20年以上工場のパートで働き続けたオバちゃんたち。「ムスメは短大を卒業して花嫁修行中なんよ、え?退職金?3千数百万ほどやで」と他愛ない会話をして私と一緒に会社を辞めた。2,3ヶ月後に街のショッピングセンターであったら海外旅行もたくさん行って楽しい毎日だと話してくれた。

 5倍の退職金を一律の退職者に出したのだろう。私にもくれたのだから、みんなも貰ったに違いない。多くの人が3千万、4千万またはそれ以上(多分上限なし)という退職金を熱い恩義(?)のある会社から戴き「ハイ・さいなら」をしたのでした。

 今で言う「ブラック企業」で日常の社員の扱いもひどかったし、精神教育にも法律ぎりぎりの線のようなものがあった。無論、自主退職をさせるための手法にも言葉で言えないほどの人権を躙るような行いや言葉があったわけで、まあひどい会社だったなあと今更ながら回想するのですが、あの時に、ゆっくりじっくり考えるたびに思うことがあれこれとあった。(そういうものが、ふつふつと、今朝の記事を読むと蘇ってくるのでした)

 本当はもっと辞めてほしいのだろう。5万人ほどは辞めさせたい。しかし、自主退職を5倍の退職金で釣りながら自主退職を募れば、一方で辞めてほしくない人が20%から30%は混じったと推測できることから、そんなに無茶も出来なかったのだろう。何よりも社会や世間の眼が気になる会社だったし。

 私にしたら「ざまあみやがれ」だったが、大企業揺るがずのその後の姿に幾らかの悔しさも感じた。まあでも、今となったら縁を切ってよかったし、その後の哀れな姿も少し拝見できた。何よりも私がひと回りもふた回りも大きな視点でものを見ることができるようになったのでもう昔のことは考えないことにした。

 ものさしとか手順を、既成のモノから変えなければ、このような企業に未来はない。賢くて立派な人がたくさんいただけに、とても残念だ。

 どんな点が「パー」だったのか、というか、誰も書かない「パー」な会社の実態はまたの機会にしましょう。(みんなあんまし興味ないだろうけど、酒を飲んで馬鹿にするときはそれなりに楽しい)

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