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2013年5月27日 (月曜日)

尽きることなく 花も嵐もⅡ その48

好奇心は尽きることがなかった。峠の向こうの景色が未知であれば必ず越えたくなってくる。入ったことのないお湯ならせめて足だけでも突っ込んでみたい。食べたことのないB級の地元名産は食べてみたい。
 
食べることや湯に浸かること、それらの制覇リストを増やすことに目的や気持ちが摩り替わっていってはならないので、常に目的は何であるのかを見つめなおした。
 
そう言っても、詰まらなそうでも行ってなければ行ってみようという気持ちで向かったこともあって、ハズレが何回も続くと、完璧を目指すことにも疲れてきた。
 
そこに来て、ネットの浸透で情報がチャプチャプ状態になりはじめていた。その少し前から、ツーリングマップルが充実して、地図上にキャンプ場やおすすめグルメなどが記載されるようになっていたので、便利である反面、それを参考にノコノコとやって来るツーリストに酔い覚めのようなものを感じ始めていた。
 
情報というものが売り上げになると業界が注目して本格的に食い付き始めたからだ。ツーリングやバイク雑誌も読まないので、そういう雑誌がちやほやするのを見るもの嫌だったし。
 
四国で「大正市場」を訪ねたときに大きなショックを受けた。アウトライダーのコピーを持って歩いている人を見かけたからである。情報を集めてそれを楽しみに来る人を非難したり詰まらないということは私にはできない。忙しくて旅に来れない人もあるだろうし、初心者の人だってある。みんなが仲良く楽しむことを奪ってはいけない。
 
しかし、私にとっては旅の途中で地元の方と話し込んでいる時に得た情報で突撃してきた「大正市場」だっただけに、横取りされた感覚と同時に私のような旅のスタイルでの熟成のさせ方は消えてゆくのだろうと悟った。
 
その後、温泉ブームが来てグルメブームが来る。
アウトドアブームも来る。
 
みんながみんな足並みを揃えて同じ情報を持ってぞろぞろと旅に来る姿に出会うようになって、私の旅のスタイルを主張してもいけないのだと感じ始め、人の群がるところに行くのも億劫になってくる。
 
キャンプ場のマナーも悪いように感じ始めて、昨今はライダーの運転マナーまで悪くなってきているように(一種の錯覚でしょうが)感じるので、これはステージががらりと変わりつつあるのだと思った。

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