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2013年4月24日 (水曜日)

きかせてよ柱の傷の物語 穀雨篇

柱のキズ

なかなか春の爽やかな風が吹かないこともあって春物のスーツと冬に履いていたズボンを混ぜこぜに着て何日かを過ごしている。

穀雨が過ぎてやっと本格的な雨が夜半から降り始めた。先日雑草を引き千切って庭を這いまわったが、土はカサカサに乾いていた。こんな年もあるだろう。田んぼにはきちんと例年通り水が張られ着々と田植えは進んでいる。

水田

22日の夕方、列車を降りる直前に写真を写してみた。少し赤みがある。夕焼けが楽しみな季節は近いのだなと思いながら跨線橋を渡った。

近ごろは鯉のぼりを見かけることがないので、歌にもあるような「屋根より高いこいのぼり」の意味が子どもたちにはピンと来ないだろう。柱に傷をつけて子どもたちが大きくなったことを家族中で心から祝うこともない。

キズをつけられるような柱がないし、屋根の下に家族の面々が揃わない。

▼乾く筆、耳に染み入る雨の音

20日の夜には「花も嵐も」のなかで書き残そうと思っている温泉を思い出していた。数々の旅で訪れた全国の温泉の風景とその時に交わした会話や出来事を回想しながら、この形のない記憶もやがて消えていってしまう日が来るのだ、しかし、新しい時代には新しいドラマが始まればそれでいいのだと沁々と思った。

春の雨は少し肌寒い。それでいいのだ。

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