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2013年3月13日 (水曜日)

口笛を吹いても波で立ち往生 三月或る日

▼口笛を吹いても波で立ち往生

と書いて置いて、しばらく時間が過ぎている。

春の海は柔らかい陽射しを浴びて、繊細なさざなみを揺らせながら、きらきらと輝いているのだろう。コンクリートの堤防を駆け降りて、大粒の砂利浜を当てもなく歩き、波のゆくえに浮かぶ鯛の養殖筏のほうをみて、静かな海やね、と語りかけたのかもしれない。

沖の静かな海原を探せば必ず小さな漁船が通り過ぎてゆく。季節はいつだったのかまでもしっかりと記憶しているのだが、私はあの海のあの風景から季節感を取り払ってしまい、永遠のメモリーの中に放り込みたいと願ったのか。

それは無意識のことで、蜜柑の花の香りが谷を覆い尽くしていた時期だったと今ここで白状しても構わないが、もしもあれが春のヒバリの高く啼く今の季節だったとしても、おそらくさざなみは無表情に揺れ続け、私はあの人の後ろ姿に何も声をかけることができず、口笛も音になって響くことはなく、全てが終わって行ったのだろうと思う。

あれから幾年もの歳月が過ぎても、あの海の姿に変わりはないのだろう。人の心だけが廃れてゆくのか。

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