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2013年3月20日 (水曜日)

線で結ぶ 花も嵐もⅡ その35

峠の向こうとこちらを結ぶことは、旅のテーマの核となっていきました。

そこには歩いて越えて人々が交流を果たしていた時代の暮らしが生きていました。それが食の文化を生み、暮らしの文化を作っていましたので、言葉や人柄にも繊細に感じられるその土地での温もりとのふれあいが愉しみでした。

峠を越えて旅をすれば、峠の風景にも自然にも惹かれていきます。オートバイの旅は、決して楽チンに走り回れない二輪車という不完全な乗り物であったからこそ熟成されていったのです。道具や衣類も十分に積めないし、天候に左右され、気候に歯向かう形で旅を続けました。

廃村になる村を通り抜ける「冠峠」、トンネルができて廃道になった「鬼首峠」「オロフレ峠」。峠にはそれぞれの思い出があります。GWには雪で閉ざされていた村も、トンネルができて一年の大部分が開通するようになったところも多い。

ひとつひとつを書けるときが来れば書きたいと思います。

車では得られない旅、ツアーでは感じ取れない旅、それは線で結ぶ旅だったのです。その線は決してまっすぐではなく、私にしたらタグだらけのマップなんです。

しかし、そのマップももう使うことはありません。新しい地図を新しい発想で作りたいと考えています。

瓶が森林道

旅の軌跡 】から

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