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2013年1月 2日 (水曜日)

うけつぐもの

■■ はじめに

新しい年が始まりました。
いかがなお正月をお過ごしになったでしょうか。

冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし。

元旦の朝に若水を汲みに行く井戸やもち米を蒸す竃が残っているご家庭は、ほとんど姿を消してしまったのではないでしょうか。お正月が来るたびに、雑煮の餅が味気なくなっていくのを感じます。

子どものころはまんまるに丸めた手のひらサイズのお餅を具だくさんの味噌味で食べたものですが、杵や臼が家からなくなってしまったことで、つきたてのお餅を丸めることもなくなり、お雑煮用に丸いお餅を少し作るほかは、四角に切った餅のほうがポピュラーになってきました。

伊勢平野は、お米に恵まれたこともあって、かき餅やあられの文化が浸透していて、これを炭の火鉢で焼いてお茶漬けにして食べるという味わい方もあります。

直に火を使わず電気による暖房や煮炊きが当たり前になっていく時代へとゆっくり変化する環境ですが、忘れられていく味というものもあるのだな、と思いながらお正月のお餅を食べました。

今年は、我が家の定番・西京味噌(白味噌)のお雑煮のほかに、よその地方の真似をして吸い物ふうの汁に焼餅を入れて食べてみました。異郷へ旅をしている様な気分を少しだけ味わいました。

このメルマガがお手もとに届くころは、寒さもいよいよ厳しくなっていることでしょう。二十四節気の暦をもう二三枚めくれば季節が変わります。もうひと頑張りですね。

■■ あとがき

Facebook や Twitter の情報拡散機能を利用して、様々な行政部門からイベント情報や事業PR、活動報告などが発信されていく時代になってきました。メールマガジンはすっかり時代の置物のようになってしまいそうです。

それは、印刷された書籍や昔ながらの分厚い辞書が、電子ツールによって入れ替わってしまうのではないかと心配したときの不安にも似ています。

しかし、書籍は消えてしまう運命ではありませんでした。インクの匂いのする紙を一枚一枚捲って、活字を確かめることの喜びや味わいの深さを愉しむ人がいる限り、便利で合理的な電子の波にも待ったが掛かっているみたいです。

確かに、メールマガジンは素早い動きには追いついて行けません。これを書き始めてから配信をするまでに一週間以上を要してしまうこともありますから。

では、スローな時代に、スローな暮らしをしている人が読む「マガジン」とはどうあればいいのでしょうか。思索するときが増えつつあります。

読者のみなさまからもご意見やご提案をお待ちします。

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