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2012年10月24日 (水曜日)

水冷えて古里の井戸思い出す (裏窓から)─霜降篇

カツオを食べた月曜の夜に天気が崩れて、早朝には雷を伴う土砂降りとなった。新聞を取りにゆくのに庭を二三歩跳んだだけで大粒の雨が頭に突き刺さるように降り注ぐ。

冷たい雨の降る朝だった。こんな雨の朝を迎えるのは、久しぶりのことで、やがて寒い冬がやってくるのだなと憂う気持ちが襲い掛かる。

傘をさして歩くのを嫌がっている自分の気持ちを押し切って、外に出ると雨が小降りになっている。もしやと期待をしたら願いが叶って、職場へのいつもの道は傘を差さずに歩いて行けた。

例年なら半袖のカッターシャツに薄い秋物の上着を着ていたのだろうが、その上着を箪笥のどこかに仕舞い込んでしまい、急激な気温の変化に追いついけず発見できないままなので、ここ数日は長袖のカッターシャツを着て上着なしの通勤スタイルで出かける。

霜降。

きょうの季語にそう書いてあって、吐息の白い11月下旬ころの田んぼ道を思い出す。

信州のほうからの便りでは、紅葉が1週間ほど遅れているという。

そんな話題が出ると決まって気候変動を指摘する声も上がってくるようになったのもこの10年ほどの間のことで、ますます社会の流れが大衆迎合型に変化してきて、その勢いで環境変化にも気づいてもらえるのはありがたいが、一向に暮らしの中に決定的な手段が定着しない。

ぶるっと震えた朝に怖気づいたのか、子どもがストーブを出さねばならないと言っていた。夏が過ぎて電力事情が少し安定しているものの、冬になると夏以上に電気の消費量が上がるだろう。

エネルギーを新しい発想で作り出し有効利用する取り組みは季節の移り変わりの数倍の遅さで進む。人の心は、メディアの強力な勢いのせいで、だんだん贅沢になり不満足を感じるレベルが高くなってくる。

これらのアンバランスな速度(の波長)が重なり合うねじれた位相の社会はいつまでも続くのだろう。この波動の上に、年齢とか健康などというパラメータが被さってきて、一段と社会の居心地感が複雑になる。

秋風に吹かれるススキのように風に揺られて、陽の光に輝いているのがいい。おいしい米粉で作った団子を食べたくなってくる。

霜降の朝には南勢方面で50ミリを超える雨を記録したのに、夕方にはその雨も上がって、あくる日は(今朝は)極上の朝日がわが部屋に差し込んできた。

▼古里はもう1,2度は寒かろうな ねこ
と思いながら、真っ赤な朝日を愉しませてもらった。

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