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2012年10月11日 (木曜日)

続、秋の夜長に考える

秋の夜長、テレビを見ることも無かった父はどうして過ごしていたのだろうかと、母に尋ねたら、本を読んだり尺八を吹いたりしてたな、と言う。

仕事のこと、生き方のことにおいても、何ひとつ小言など言わぬ人だった。私と同じような性分だったとすると、相当に堪えていたのかもしれない。

66年と10ヶ月という歳月の最後の6年ほどがどれほど充実したものだったのか、或いは後悔に満ちたものだったのか、私にはわからない。自分勝手にその頃を生きていていた私には今となっては計り知れないのだった。

倅とはそんなものなのだと思っていたかもしれない。強くものごとを追いかけるということをしなかったのは、ほどほどでやめておくという大人しい一面があったからだろう。

しかし、もう少し生きたかったに違いない。あと10年余りという節目が近づくに連れて、手繰りようのない糸を手繰ろうとしてしまう。人間とは、そんなものだろう。

一年という時間を四つに分けた人がある。さらにそれを二つに分けて、さらに三つに分けようと考えた人がある。

二十四の節気に分けられた私たちの暮らしの波長が、移ろう季節と同期して身に染みて、さらに心にまで染み込む年齢になってきた。

そのことをいくら言葉で説明して伝えようとしても儚いことだろうと思いながらこれを書いている。

【- Walk Don't Run -】遺す言葉

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