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2012年4月11日 (水曜日)

春嵐あなたは素知らぬふりをして ─ 4月上旬号

新年度、あけましておめでとうございます。

4月1日

3月のお別れの時期も過ぎ去って、新たな仲間たちを迎えようとしている。
通勤列車に紺や黒のスーツの若者を見ると自分たちが社会人になったときのことを思い出す。
鶯が鳴いている。でも、人里には鶯は来ないなあ。
姿を見せないので、その意外さを知らない人も多いのではないだろうか。
鶯は、ウグイス色の美しいイメージのまま、そっと。

▼もう少しあなたを待つわホーホケキョ
こんな呟きを書きながらも私は
鶯など待っているわけではないし
もちろん、恋人を待っているわけでもない。

だが、待ち遠しいのだ。
何をなのかはわからないのだが。
それが春よ。

つい先日から、ホオジロが鳴いている。
そうだ。たぶん、アイツはホオジロだと思う。
鳥は鳴いて
地球もいつまでも揺れ続けている。

そういう自然界の独立した歩みのようなものがとても偉大に思えてくる。
偉大というより尊大なのかもしれない。

▼春なれど地球はなおも震えたり


4月3日

▼そういえば親父もこっそり泣き虫で

どうして、この日に「泣き虫」という言葉を思い起こしたのだろう。
瞬間を切り取るのは、何も写真ばかりではなく、言葉でも可能だ。
私の父は、声に出して泣くことはなかったが、目頭の涙をたびたび拭いているのを見かけた。その気持ちが30年の隔たりを経て届いてくるこのごろ。

父は、季節を喜んだりする言葉は何も残さなかったものの、春になると一番に竹の子を掘ってきてくれた。旬のものを心の底から楽しんでいる自然人だった。

▼竹の子を食うても、必ず父思う

生きているときには、毎年この時期に食べさせてもらっても、まったく気にもかけなかったのだから、人というのは勝手なもんだ。


4月4日

昨日の朝に
▼ことごくモノは手遅れで始まる
と書いて、車窓を眺めていた。
夕方の列車は風で運転停止が1時間近く続き、大きくダイヤが乱れた。
風も強く、夕刻には嵐のような雨が降った。
寒い気団と暖かい気団が混ざり合うのだろう。
空でもドラマが起こっているのだろうか。

この季節にはこんな天気がつきものらしい。
▼じゃあと言い別れることもできぬまま
▼春嵐あなたは素知らぬふりをして

4日は一転して穏やかな日差しの下で花見をするような日となった…のかどうか、つぶやきだけでは回想できないが、竹の子を食べたいと書いているから、穏やかだったのかもしれない。
きのうの雨は上がったので
▼無人野菜販売所にタケノコを見に行ってこようかな
というわけで、午前中にベルファームの直売所で小さな竹の子を買ってきた。


4月5日

きのうあたりからウチの庭先でチチチとないている鳥は何だろう、と気にかけている。
どうやらホオジロらしい。

▼ホオジロやホーホケキョには負けるなよ
▼日曜日、ちょうど咲き頃、花見頃

次の日曜日(8日)あたりがお花見にぴったしになりそうだ。
7日は大阪経由で京都に出かける予定。
家族は嵐山で花見だ。

▼夜桜のぼんぼり遠し君恋し
▼サクラサク昨日の涙あすの風
花の下で一杯飲むには少し肌寒い日が続く。
もうこの歳では外で飲む気など毛頭起こることはない。

▼小説の一言で泣けて車窓みる
▼もういいの、散った花びら水に流し
▼木瓜淡きキミと出会ったときを思う

どうも、花は咲けども外に出て散策する機会もなく
なかなか頭が刺激されず、ピリッとした作品ができない。

いいえ。
スランプの理由はほかにあるのだが、書けないのだ。


4月6日

メモ帳に
▼恋は封印
なんて書いている。
封印したいのは、ほんとうは別の心ではないのか。

▼白雲の下り行く駅舎の空
▼病院の桜が咲いて意味重く

桜が、いよいよ、きれいだ。
やはり散りゆく風景がなんとも刹那的だと思う。

▼怖すぎる貴方の無音のまなざし


4月7日


▼奥の手を打って明日から蘇る
▼花びらを散らしてホントのじじいかな
朝から心斎橋に降り立ち、アップルストアに立ち寄り、楽器屋で道草をして、ヌカガさんの写真展をみにいく。
芸術のことはなぁーんにもわからんが、頭はがんがん刺激を受ける。


4月8日


▼朧月黙ってのぼる貴方らしさ
昨日、街に出て歩いたので、へたっている。


4月9日


▼あの頃は夢だけを食って生きていた
▼デモーニッシュに迷走したあのころの夢
▼届かない私の思い、またその思いを思う思い
スランプならそれはそれで、その瞬間を言葉にすることにした。
朝の列車にやかましさが戻った。
高校生たち、新学期は楽しかったのを思い出す。

▼恋文を書いて最後の恋となる


4月10日


▼あの人の名を呼んでみたくなる月夜
▼きょうあすとお休みだけど用もなし
資源ごみの日だったので、朝に時間休を取ろうとしたところ、先日行った医者で採取した血液検査の結果を聞くのにいい機会なので、1日休みにしてしまった。
そういうわけで用がないわけではないのだが、日の当たる部屋でぬくぬくとしている。

▼そうだ!恋文十七音にしよう
そんなことを書いてみる。
しかしゆるゆるとした時間の中にいると作文はまったく進まない。
「花も嵐もⅡ」を書き始めようと思っているのだが、怠けている。

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