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2012年1月15日 (日曜日)

物語は進まないほうが愉しいかも。その10

物語は進まないほうが愉しいかも。その9 から続く。

ああそうか。あれはクリスマス前のことだったね。
浮いた話もそわそわした話も伝わってこないのだから、本当はどんな人かは不明で不思議いっぱいのその人は、どうやら一人でクリスマスを過ごしたらしい。

仕事納めのころにもメールがあって、今これを書きながら思い出せなくなりかけているほどに、ふだん着を纏ったようなメールで、(仕事が終わって)「これから、忘年会に行ってきます」と書いていた。

明るい人だから、きっと人気者なんだろう。

しゃきっとしたスーツの似合うちょっと厳しい教頭先生といったところかな。某名門高校で国語の先生で、吹奏楽部の顧問もやっていたというのだから、もしも私が生徒なら勉強も部活もきっと一生懸命になれて、国語の勉強もしっかりしてブンガク部とかに進学する…などという人生ドラマを作っていただろうな。

と言うわけで、ちっとも不思議が減らないまま年末を迎えた。

お正月には家にいて年賀を書いているというメールが来て、私も「寒いので家でゴロゴロしている」と返事を書いたら、「インドアな貴方にはそういう過ごし方もいいですね」とスパッとインドア派にされてしまった。本当はそうでもないのだと自分で思ってみたが、新しく出会ったヒトからはすっかり私はインドアな人なのだろう。なかなか人物を見る目も厳しい。

新年に「恋の罪」という映画のことを尋ねようと、メール本文に「恋の罪」と書いたので、

 ─ また新年からほかの誰かと間違えてメールしてきたのかと思ったわ

と厳しく返事が来た。

なかなかこの切れ味が鋭いなと、メールをもらいながらこういうスリリングさを愉しんでいる。

先週末には

 ─ きょうはこれからおでん屋さんで飲み会です

というメールで、食べ終わったら「おいしかったです」と来た。

いつか、いっしょにおでん食べに行きたいね、とは書けずに

 ─ おでんは何が一番好きですか?

と、どうでもいいようなことを聞き返したら、それには、まったく音沙汰なし。

もしも、この人に惚れる人がいたら、どうやって愛を告白するのだろう。そんなことを考えながら私は、ビックリする次の話題も探っているのだった。

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